遺伝子検査スタートアップのPrenetics、香港初のユニコーンとしてNASDAQにSPAC上場

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Prenetics は、白紙委任会社(特別目的買収会社)Artisan Acquisition Corp. との合併により、香港を拠点とするユニコーンとして初めて NASDAQ に上場した。

Image credit: NASDAQ

このヘルステック企業は5月18日、クラス A 普通株式のティッカーシンボル「PRE」、ワラントの「PRENW」で取引を開始した。

この合併により、Prenetics の時価総額は13億米ドルとなる。現金と売上債権で、この合併から2億6,000万米ドル以上の資金を調達する予定だ。

香港に本拠を置く遺伝子診断検査会社は、この資金を戦略的買収、研究開発、製品展開、ヨーロッパ、中東、アフリカ、東南アジアへの地理的拡大などに充てる予定だ。同社は現在、ヨーロッパおよび東南アジアのテレヘルスおよび個別化医療分野の複数の企業と M&A の交渉中だ。

Prenetics の CEO 兼共同創業者 Danny Yeung 氏は、引き続き合併後の会社を率いることになる。一方、Artisan Acquisition の創業者である Adrian Cheng 氏は Prenetics の戦略的株主となり、CEOの Ben Cheng 氏はこのヘルステック企業の取締役に就任する。

同社は合併に先立ち、2022年第1四半期に前年同期比60%以上増の9,200万米ドルの売上高を記録し、好調な財務内容を誇っていた。3月31日現在、Prenetics の現金および売上債権は9,340万米ドルで、内訳は前者が3420万米ドル、後者が5,920万米ドルとなっている。

同社の主要製品は、新型コロナウイルスのラボ検査と家庭用のラピッドテストで、これまでに全世界で2,200万件以上を処理・提供してきた。また、遺伝子検査ツールキット「CircleDNA」は14万個以上販売されている。

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【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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