
Image credit: Nulab
※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。
福岡を拠点に仕事効率化ツール「Backlog(バックログ)」「Cacoo(カクー)」「Typetalk(タイプトーク)」を開発・提供するヌーラボは24日、東京証券取引所に提出した上場申請が承認されたことを明らかにした。同社は6月28日、東証グロース市場に上場する予定で、SMBC 日興証券が主幹事を務める。証券コードは5033。51万300株を公募し、142万9,000株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは29万800株。
想定発行価格は2,130円で、時価総額はおよそ137.4億円になる。価格の仮条件は6月10日に決定し、ブックビルディング期間は6月13日から6月17日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は6月20日。有価証券報告書によると、同社の2021年3月期における売上高は19億3,864万円で、経常損失は852万円。
ヌーラボは2004年3月、橋本正徳氏(代表取締役)らにより創業。企業や個人の生産性を向上させるクラウドサービス事業を営んでいる。本社のある福岡に加え、国内はもとより海外展開にも積極的で、アメリカ・ニューヨーク、シンガポール、オランダ・アムステルダムに開発・マーケティングチームを置いている。
株式の保有比率は、橋本氏(25.42%)を筆頭に、田端辰輔氏(共同創業者・取締役・ニューヨーク支社長、25.34%)、アリオト(24.01%)、NOW(4.93%)、ヌーラボ従業員持株会(4.48%)、East Ventures(複数のファンドを通じ4.3%)、XTech Ventures(2.74%)、新生キャピタルパートナーズ(1.46%)などが続いている。
<ヌーラボ のこれまでの軌跡>
- 課題は首都圏での認知、Backlogの福岡・ヌーラボがTVCM開始のワケ
- 「福岡のヌーラボから世界のヌーラボへ」——事業拡大や新製品開発に向け、NOW、XTech Ventures、新生企業投資から約5億円を調達
- ヌーラボのプロジェクト管理SaaS「Backlog」、タスクカードをD&Dできる新機能「カンバンボード」を実装へ——多様なユーザの取込を目指す
- ヌーラボ共同創業者の縣俊貴氏、WebマーケティングのADlive(アドリヴ)に電撃移籍——兄弟二人三脚で、スタートアップの新たな成長に挑戦
- リモートワークの会話量が40%アップ、「1000万かけても価値がある」ヌーラボ”General Meeting“という方法 #明星和楽
- ヌーラボのプロジェクト管理SaaS「Backlog」がユーザ100万人を突破——開発者以外のユーザ増が顕著に
- オンライン描画SaaS「Cacoo(カクー)」がUI/UXを完全リニューアル——ローンチから9年を経て、ユーザ300万人の約9割が海外から利用
- ヌーラボ、ユーザが無料で利用できるコミュニティスペース「NuSpace(ヌースペース)」をシンガポールに開設へ
- 創業13年目にして初の外部資金注入、ヌーラボがEast Venturesから1億円をシード調達——NYや東南アジアに加え、オランダにも拠点を開設へ
- 【独占】元AWS小島英揮氏が福岡ヌーラボの経営に参画ーー上場に向けた組織強化を実施
- 有償利用は約10%で4500社に躍進、福岡発のプロジェクト管理ツール「Backlog」がリニューアル
- チャットツール「Typetalk」有料版をリリースしたヌーラボが目指すプロジェクト管理のこれから
- 私たちはゆっくりと成長しますーー福岡のヌーラボ、世界展開を語る #bdash
- 福岡は「けもの道」、だからこそハックする面白さがある:ヌーラボ橋本氏が語る地方で起業することの意味【後編】
- リモートで働ける環境を作ること:ヌーラボ橋本氏が目指すネット時代の働き方の提案【前編】
- 【ゲスト寄稿】地方でサービスを開発・運用する利点と苦労する点
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