SDFキャピタル、スタートアップ向けベンチャーデットファンドを組成

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左から:光井香織氏(SDF キャピタル社外取締役/マネーフォワードシンカ ディレクター/HIRAC FUND ディレクター)、丸岡範夫氏(紀陽銀行 取締役上席執行役員営業推進本部長)、福田拓実氏(SDF キャピタル 代表取締役社長 共同創業者)、石倉壱彦氏(SDF キャピタル社外取締役/WARC 共同創業者 取締役)
Image credit: Masaru Ikeda

マネーフォワードシンカ、福田拓実氏、WARC の3社は、共同出資で SDF キャピタルを設立し、ベンチャーデットファンド「スタートアップ・デットファンド」の1号ファンドを組成したことを明らかにした。ファンドの規模は50億円で、20日にファーストクローズを迎えたことを明らかにした。当初の LP として、このファンドには紀陽銀行(東証:8370)が出資する。

スタートアップにとって、VC や投資家に株式を引き受けてもらうエクイティファイナンスはメジャーな調達手段だが、株式が希薄化したり、調達資金をグロース目的以外に使いにくかったりするなどの課題がある。また、次のラウンドが決まっているがそれまでの繋ぎ資金(ブリッジファイナンス)が必要なケースや、さらなるグロースのための先行投資などで、デットファイナンスの需要がある。

Image credit: Masaru Ikeda

アメリカではベンチャーデットを提供する企業として Silicon Valley Bank が有名だが、日本では金融機関以外の独立系民間企業がデットファイナンスを提供するケースは稀だった。創業者の福田氏は SDF キャピタルを始める前、プライベート・デットファンドを運営するトパーズ・キャピタルに在籍。起業家などからデットファイナンスを求める声を多く聞き、SDF キャピタルの創業に至った。

SDF キャピタルでは1案件あたり IRR 10%以上を目標に掲げており、貸出金利は3〜15%を想定。審査に要する期間は申込から1ヶ月以内とエクイティ調達に比べて短く、つなぎ資金への需要にも応える。担保の設定有無、連帯保証の有無、新株予約権や株式転換権の取得も検討するなど、ケースバイケースで融資条件は個別の判断となるようだ。

SDF キャピタルはアメリカの例に照らし、日本のベンチャーデットファンドの市場規模は、スタートアップ投資市場の3分の1にあたる約2,000億円と見積もっており、金融機関のほか、事業会社、学校法人、年金など、あらゆるセクターから広く LP を集める方針。投資先について、VC は互いの競合を避けるため同バーティカルの複数社には投資しないことが多いが、同社のデットファンドではその種の制約は無いとのことだった。

<参考文献>

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