BNV、アクセラ「BRAVE」を研究者向け起業支援プログラムにリニューアル——目的に合わせ、3つに細分化

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BNV のアクセラレーションプログラム「BRAVE」2016年冬バッチ(第1期)のデモデイから
Image credit: Masaru Ikeda

<25日午前9時更新> 訂正線部を訂正。

ライフサイエンスや技術シーズに特化して投資を行う Beyond Next Ventures(以下、BNV と略す) は、同社が2016年から運営してきたアクセラレーションプログラム「BRAVE」のリニューアルを発表した。同社ではこのプログラムを今後「研究者向けカンパニークリエーションプログラム」として、会社の立ち上げから海外展開までを一気通貫で支援する位置付けに変更する。また、大学、研究者、スタートアップ向けに、プログラムを3つに細分化することで、事業ステージや目的毎に特化した支援を提供する。

  1. BRAVE GATE」…… 大学・産学連携室向け、シーズ育成支援スキーム。学内シーズの事業化が目的。
  2. BRAVE FRONTIER」…… 研究者・スタートアップ向け。事業戦略、経営チーム組成、資金調達が目的。
  3. BRAVE GLOBAL」…… 研究者・スタートアップ向け。海外展開、大型資金調達が目的。

1. については通年で、2. については2022年9月〜11月、3. については2022年10月〜2023年1月頃のいずれかで実施予定。BNV は昨年、沖縄科学技術大学院大学(OIST)との協業でディープテックハブの開設と5億円の出資計画を明らかにしているが、3. についてはその OIST でブートキャンプを実施する予定。また、BRAVE の参加者コミュニティとして「BRAVE MATE」を設置することも明らかにした。

Image credit: Beyond Next Ventures

BNV によれば、BRAVE には、これまでに547チームがエントリし、120チームが採択された。同プログラムから輩出されたスタートアップの累計資金調達額は250億円以上で、起業前のフェーズで同プログラム参加したチームの半数以上が起業したことが明らかになっている。BRAVE 参加者が成果を発表するデモデイは、これまで事前登録し承認された参加者にのみ観覧が許されていたが、昨年からは一般公開されるようになった。

BNV は、2016年設立されたライフサイエンスや技術シーズに特化したベンチャーキャピタルだ。BRAVE のほか、東京・日本橋でシェアラボ「Beyond BioLAB TOKYO」を運営している。BNV は昨年、研究者ビジネスパーソンとの共同創業プログラム「Apollo」をローンチした。同様に、研究者との共同創業を謳うベンチャーキャピタルとしては、今年2月に設立を発表した Hero Impact Capital なども存在する。

via PR TIMES

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