Ele.meが封鎖ひと段落の上海で飲食店救済策、TikTokがゲームをアジア展開など——中国スタートアップシーン週間振り返り(5月16日〜5月20日)

SHARE:

本稿は、Technode(動点科技)が、5月16日〜5月20日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

ロックダウン中の上海・外灘。
Via Wikimedia Commons. Used under the Creative Commons Attribution 3.0 Unported license.

フードデリバリ最大手「Ele.me(餓了麼)」、上海の加盟店に96億円のインセンティブを配布(5月20日)

Alibaba(阿里巴巴)が支援するフードデリバリ最大手「Ele.me(餓了麼)」は、数ヶ月に及ぶ上海のロックダウンがひと段落したのを受け、上海の加盟店が営業再開するのを支援する新しい支援プログラムを展開した。Ele.me は、上海でのロックダウン解除から最初の2カ月間に5億人民元(約96.2億円)のインセンティブを加盟店に割り当てる予定だ。同時に、ドライバーには7,000万人民元(約13.5億円」)の初期インセンティブを配布する。Ele.me はすでに、3月に上海でパンデミックが再発した後、加盟店の負担を軽減するために2,000万人民元のイニシアティブプログラムを開始している。Ele.me と競合の Meituan(美団)は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、苦しむ飲食店への手数料削減を求める政府の呼びかけを受け入れている。界面

TikTok、東南アジアで大規模なゲーム展開を計画(5月20日)

ロイター通信によると、ByteDance(字節跳動)の「TikTok」は、広告収入を増やすことを念頭に、ベトナムでアプリ内ゲーム機能をテストしているとのことだ。TikTok の担当者がロイターに語ったところによると、同社はサードパーティ開発者のウェブベースのゲームをアプリ内でテストしている。また、この報道は、TikTok が東南アジアでゲームサービスを拡大する計画であり、おそらく今年の第3四半期にこの分野で大きく前進する可能性があるとの情報提供を引用している。TikTok の中国国内向けアプリ「Douyin(抖音)」は、2019年からこうしたサービスを提供している。ロイター

Meituan(美団)、WeChat(微信)で健康追跡ミニプログラム(小程序)を展開(5月16日)

中国のローカルサービス大手 Meituan(美団)は、オンラインヘルスケア市場にさらに参入しようとしており、WeChat(微信)上で最近、健康追跡ミニプログラム(小程序)を開始したと、Tech Planet(Tech 星球)が16日に報じた。このサービスでは、ユーザは一日中血糖値の記録を取りながら、特に高血糖の人に薬や食事、その他のアドバイスを与えることができる。Meituan は、遠隔医療や医薬品デリバリを超えて、このツールアプリをはじめヘルスケア産業への進出を拡大しており、長期にわたってユーザを管理できるよう患者プロファイルを作成しようとしている。Tech 星球

中古車販売のUxin(優信)、EVメーカーNio(蔚来)と Joy Capital(愉悦)から1億米ドルを調達へ(5月17日)

NASDAQ に上場する中古車販売会社 Uxin(優信)は16日、既存の投資家2社と引受取引に関する拘束力のある条件で合意したと発表した。Uxin はこの契約により、EV スタートアップ Nio(蔚来)の投資部門である Nio Capital(蔚来資本)とプライベートエクイティ企業の Joy Capital(愉悦)に対して、1億米ドル相当の転換型優先株を1株あたり0.23ドルで発行することになった。この契約は今年6月までに締結される予定だ。この取引は、同社が2021年6月に発表した3億1,500万ドルの先行株式引受取引に続くものだ。Uxin の株価は、待望の資金調達の発表後、16日に20%近く上昇した。同社の株価は、中国の景気減速と消費動静の低迷の中で、過去1年間で84%以上にわたって下落した。優信

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する