中小企業の輸入をクレカ+インボイスSaaSで支援、RemitAidが6,000万円をシード調達——ジェネシア、プライマルから

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企業が海外から商品を輸入する場合、一般的には L/C 取引を取ることが多い。これは、商品代金を輸入側が先払いするか、掛け払いをするかという、二者択一の選択から解放してくれるものだ。銀行が輸入事業者に代わって信用状を書いて補償することで、輸入事業者・輸出事業者、どちらか一方だけにリスクが生じることを回避することができる。

しかし、L/C が使えるのは、それなりの取引量や銀行に信用がある企業に限られる。個人輸入であれば、クレジットカードが使えるし、実際、個人経営の会社では、カードで決済して輸入し、それを販売するケースもあるだろう。しかし、もう少し大きな規模の企業になると、こうした決済スキームだけでは、資金と商品の手配がスムーズには回らないかもしれない。

ここに目をつけたのが RemitAid だ。輸入事業者はクレジットカードを使って商品を発注、輸出事業者は地元のアクワイアラ(RemitAid では、Stripe の各国営業拠点をアクワイアラとして使っている)から代金を受け取ることができる。輸入事業者はインボイスを RemitAid に Web サイトにアップロードすることで、面倒な決済プロセスが実行されるのが特徴だ。

初期費用や設定費用はかからない。Stripe が進出している全ての国への支払が可能で、決済手数料、為替手数料、RemitAid 利用手数料が、利用した金額に応じてかかる仕組み。大企業と小企業の間の中間規模の企業の輸入ニーズ、また、これまでも輸入してきた企業がカード決済で資金繰りを改善したいニーズも取り込む計画だ。

RemitAid を立ち上げた小川裕大氏は、BRIDGE で以前、匿名 Q&A サービス「JobQ」の創業者として取り上げたことがある(JobQ は COO だった 小谷匠氏が代表を引き継ぎ、2019年3月、パーソルに買収された)。小川氏は2016年からディー・エヌ・エーでフィンテック領域の新規事業責任者を経て、三菱 UFJ ニコスと NTT データの合弁会社で、マルチペイメント決済のペイジェントに出向していた。

RemitAid の本サービスはまだこれからで、RemitAid が発行する輸入事業者向けのクレジットカードは、外部のクレジットカード会社(イシュア)に発行依頼する。すなわち、決済時の与信は当初このイシュアが実行することとなるが、RemitAid では将来的にはイシュア業務も念頭に、インボイスデータの蓄積を踏まえた独自与信の展開なども視野に入れる。

RemitAid は13日、シードラウンドでジェネシアベンチャーズとプライマルキャピタルから6,000万円を調達したことを発表した。

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