インフラ・ウォレットを開発するユニークな存在:Ginco 取締役副社長 房安 × ACV唐澤・村上(8)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

ポッドキャストで語られたこと

  • 企業が自前でNFTマケプレを作る理由
  • カストディアル vs. ノンカストディアル
  • ウォレット開発から始めた理由
  • 〝繋がるコールドウォレット〟が誕生するまで
  • 暗号資産業者の求めに応えた高いセキュリティ
  • 非Web3企業がWeb3を始める上で重要なこと
  • 事業開発の苦労、高かったハードル
  • インフラ・ウォレットを開発するユニークな存在
  • あらゆるチェーン&トークンへの対応
  • 「経済の巡りを変えていく」ためのアプローチ

インフラ・ウォレットを開発するユニークな存在

唐澤:Gincoさんの競合と言うと、どこになるんですか?

房安:サービスを提供させてもらっている業界によって、競合さんが変わっていくイメージですね。大手さんが提供先ですとSIerさんと並ぶことが多いですし、中小ベンチャーさんとかですと海外のAPIサービスとの比較になるとか、あとはウォレットの観点でいくと、海外のウォレット企業がいくつかあるのでそういったところでの比較が多いですね。

唐澤:日本で、しかも取引所の経験もあってって、掛け算をしていくとユニークなポジションを築かれているんですね。

房安:そうですね、海外の大手の中には、ConsenSysさんとかAlchemyさんとかFireblocksさんとか、我々に近いベンダーでいくつか有名なところがありますね。

ただ、日本のレギュレーションはすごく背景知識を求めるので海外の大手が単純に強いという領域でもないのが面白いです。とあるお客様が海外の大手に日本向けのウォレットなどを含めたNFTマーケットプレイスの構築案件を依頼したもののレギュレーションの問題から対応が難しいかもしれないということになり、そのお客様に呼ばれて、日本側のルールに準拠するところは我々が全部設計して作る形で、共同して開発しているケースもあります。

それ以外にも、我々みたいにパブリックチェーンを中心に開発しているSIerさんはあまり多くなく、コンソーシアムやプライベートチェーンが非常に多いので、パブリックチェーンのプロジェクトになると、我々も呼ばれて「一緒にやってほしいです」とパートナー関係になったりします。

ベンチャーさんの中でも、例えばゲーム領域だったらdouble jumpさん(double jump.tokyo)とか、コンテンツ領域だとGaudiyさんとかがいらっしゃいますが、double jumpさんとは、パートナー関係に近いところもあって、一緒にリリースを出させていただいたりもしています。

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