買い物体験を3D化するイスラエルのHexa、Samurai Incubateなどが2,000万ドル出資

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ピックアップ:Hexa Raises $20.5M In Series A Funding Round

既存の2D画像を3Dオブジェクトに変換する技術を提供するHexaは3月1日、新たな資金調達を公表している。ラウンドはシリーズAで、調達した資金は2,050万ドル。Point72 Ventures、Samurai Incubate、Sarona Partners、および HTC が参加した。CrunchBaseによるとシードラウンドで550万ドルを調達しており、累計調達額は約2,700万ドル。

Hexaは既存の2D画像と人工知能を使い、家具やファッションなどの製品をデジタル化し、物理オブジェクトの「デジタル ツイン」として3Dモデルを作成する技術スタックを提供しているスタートアップ。デジタルツインのアイテムはウェブサイト、ソーシャル メディア、拡張現実アプリケーションに展開できる。さらに同社は顧客が作成したモデルを管理、配布、および分析できるツール類も提供しているほか、モデルはコードのスニペットを使用して、任意のウェブページやソーシャルメディアサイト、またはゲームエンジンに移行もできる。同社を利用する顧客にはMacy’sやLogitech、Unity Technologies、Crate & Barrelなどがある。

同社の創業は2018年。共同創業者のYehiel Atias氏がウェルマートなどの小売業界で働いていた2015年、コマースでのショールーム体験が乏しいことに着目したことが創業のきっかけになっている。その後、VR、AR、3D モデルの視聴体験向けの汎用技術スタックを提供するようになった。

競合には同様にユーザーがARで買い物可能なオブジェクトを表示したり仮想的に試着できるVNTANAや、ショッピングアイテムをARや3DモデルにするRECON LabsEmperia、ARツールキットを提供するSnapのような企業がある。

共同執筆:佐々木俊

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