文章作成はAIが「手伝う」時代へーージェネレーティブAIでブランドコンテンツを生成するTypeface、元AdobeCTOが創業

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テキスト入力からブランドにあったコンテンツを自動生成してくれる

ピックアップ:Typeface emerges from stealth with $65M to bring generative AI to the enterprise

ジェネレーティブAIを使って企業がパーソナライズされたコンテンツを作成できるようにするTypefaceが3月1日、ステルス状態を抜けて6500万ドルの資金調達実施を公表した。シリーズAラウンドでLightspeed Venture Partners、GV(Google Ventures)、M12(Microsoftのベンチャーファンド)、および Menlo Venturesが出資に参加している。

Typefaceは、マーケティングコピーと画像を作成するためのジェネレーティブAIを利用したダッシュボードを開発しているスタートアップ。彼らの開発する「Affinity AI」モデルは、各ブランド独自のオーディエンスやスタイル、ワークフローなどのデータに合わせてコンテンツを自己学習・カスタマイズし、ブランドにあったパーソナライズ・コンテンツを生成できるとしている。現在はウェイティングリストで段階的に利用できる状態になっている。

ブランドが例えば「リンゴ ジュースについて楽しいブログ記事を書いてください」などのコマンドを入力すると、Typefaceは画像付きのいくつかの段落の下書きを書いてくれるそうだ。ちなみに彼らに投資しているMenlo Venturesが彼らを紹介するここの記事もTypefaceを使って作成されている。画像やコピーのトーンは、特定の層をターゲットにしたり、ブランドのスタイルガイドラインに合わせたりするためにカスタマイズできるようになっているという。

Adobeの創設者で元CTOのAbhay Parasnis氏が2022年に創業した。TypefaceのエンジニアリングをリードするYue Ning氏は以前、AIスタートアップのPANDAを共同創業している人物。ジェネレーティブAIによるマーケティング・コンテンツの生成においてはMovioCopysmithCopy.aiSellscaleJasperOmnekyRegie.ai.aiなどのスタートアップがある。

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