アドテクのTechlabsが同業のADOPを買収、AIデータ分析のZiovisionが1億円調達——韓国スタートアップシーン週間振り返り(5月1日~5日)

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ADOP の広告効果分析ツール「Viewability」
Image credit: ADOP

5月1日~5月5日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは1件で、資金総額は10億ウォン(約1億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • AIを使ったデータ分析専門企業 Ziovision(지오비전)が10億ウォン(約1億円)を追加調達し、20億ウォン(約2億円)のシリーズ A ラウンドをクローズした。江原(カンウォン)大学の教員が創業した同社は、AI で動画を要約するソリューション「ZioSummary(지오서머리)」を提供している、ZioSummary は、科学技術部(日本の科学技術庁に相当)の優秀研究開発革新製品に選定された。
  • アドテクソリューションの ADOP(애드오피)Techlabs(테크랩스)と合併した。ADOP は広告コンテンツを全世界3万以上の Web、アプリ、デジタルサイネージ画面に最適化して送出する技術を保有するグローバル企業で、今回の合併で次世代マーケティングテックソリューションを発表する予定だ。
  • 人事管理ソリューション「plody(플로디)」を運営する DeepSide(딥사이드)がシードラウンドで資金調達した。従業員満足度調査、組織文化改善を支援する HR サーベイ SaaS ソリューションを提供している。調達した資金を使い、機能拡張を推進する。
  • StudyWork(스터디워크)がシードラウンドで資金調達した。ビジョン AI を使った環境により、勉強チャレンジを提供するアプリサービスを提供する。勉強している映像を AI が判別し、勉強時間を測定、学習動機付けのためのチャレンジ補償プロセスを適用する。

トレンド分析

シリーズ A ラウンドはこう変わった

シリーズ A ラウンドは、シードを超えて事業規模を拡大するための資金を調達する段階だ。通常、すでに検証されたビジネスモデルと一定レベルの市場シェアを保有している企業がこの段階に到達することになる。しかし、この段階では十分な収益を創出するには資金が不足しているため、企業成長のためのインフラ構築と人材確保などのために追加資金調達が不可欠だ。これにより、企業がより安定的に成長し、市場でより大きな影響力を発揮することができる。

投資市場の悪化により、シリーズ A ラウンドのスタートアップが調達する金額と投資件数が減少している。昨年の投資減少が本格化した第2四半期以降、シリーズ A ラウンドの投資額の平均と中央値の推移を見ると、投資の流れの変化を感じることができる。

韓国における四半期毎のシリーズ A ラウンドの調達額平均値と中間値(単位は億ウォン)
青線が平均値、赤線が中間値。
Image credit: Startup Recipe

昨年第4四半期と今年第1四半期の平均投資額を、昨年第4四半期と比較すると29%下落、第1四半期と比較すると40%下落していた。 1年ぶりに大きな下落があったことになる。昨年はシリーズ A ラウンドの投資最大額が1,000億ウォン(約14億円)に達するなど一社あたり投資額が非常に大きかったのに対し、今年はまだシリーズ A ラウンドの最大投資額が140億ウォン(約14億円)だ。

一方、中央値の変化は大きくなく、一部のスタートアップは依然として大きな投資金を集めていることを示している。しかし、全体的なファンディング金額の分布は小規模投資に移行したと見ることができる。投資家が保守的になり、同じビジネスモデルを持っていても、過去に比べて現在のスタートアップははるかに少ない資金を調達する可能性が高くなったため、スタートアップは市場環境の変化に積極的に対応し、コスト節約、人員削減など、さまざまな戦略を通じて持続可能な事業運営のための資金を確保することが必要だ。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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