自社サービスを「連携可能」にするdatable、APIを持たないシステムとも接続可能に #IVSPRWeek #IVS2023

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IVSのプレスセンターで会見したdatableの鈴木眞理氏

#IVSPRWeek はスタートアップカンファレンス「#IVS2023」とプレスリリース配信サービスのPR TIMESが企画する「Startup!PR Week」参加企業による新製品情報をお伝えします。同社のプレスリリースはこちらから

SaaS向けにAPI連携機能を提供する「datable」は6月28日、CSVによるファイル連携機能を強化したことを発表した。これによりAPIを持たないシステムとも連携可能となり、対応可能なプロダクトや連携シナリオの幅が広がるようになる。例えばシステム間連携が進まず二重入力の手間が発生しているような顧客課題を解決できる。

Datableは、200種類以上の他社SaaSに対応したAPI連携ツール。例えば不動産売買仲介向けのマーケティングオートメーション「PropoCloud」を提供するHousmartでは、利用顧客のCRMツールとPropoCloudの連携を求める声が高まるものの、連携にかかる開発コストが課題でなかなか進まなかったという。こういったケースに対してDatableを活用することで、Housmartの顧客に対してそれぞれのシステムとの繋ぎ込みが可能となる。

今回発表されたAPIを持っていないシステムとの連携では、Amazon S3やSFTPサーバー、Redash、Googleスプレッドシートを介したファイル連携が可能となる。この機能強化によりシステム変数を利用したCSVが作成可能となり、例えば前日の日付がついたファイルを読み込んだりするなど、幅広い連携シナリオが可能となる。

また、既存のノーコードデータ連携ツールではデータ加工できるパターンに制約があり、自社の要求を満たす連携シナリオを実現することが困難な場合がある。datableではノーコードだけでなく、SQLを記述することで、データの加工や抽出を行うこともできるようになった。結果として対応の幅が広がったという。

Datableの創業は2020年。2022年9月にはシードラウンドにて2億2,500万円の資金調達に成功している。利用事例のようにSaaS企業が自社製品に組み込むことで、顧客にオプションとして販売することも可能としている。

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