乗用ドローンからライフサイエンスまで、参加者を魅了した出展の数々〜マカオ開催「BEYOND Expo 2023」から

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

前編からの続き

KDDI Open Innovation Fundの中国上海拠点では、中国のスタートアップへの投資、共同事業の開発を行なっています。今回は、5月10日から12日までマカオのホテルベネチアンマカオで開催された、「テクノロジーの再定義」をテーマにとしたカンファレンス「BEYOND Expo MACAU 2023」の参加レポートをお届けします!

BEYOND Expo の展示ブース

前編ではスタートアップピッチについてお伝えしましたが、他にも展示エリアでは600社以上が出展しました。コンシューマーテクノロジー部門では、Huawei、AliCloud、SENSE TIME、Lenovoといった大手企業が出展した他、L4自動運転商用車に注力するCowa Robotや、L4自動運転技術をバス、タクシー、スイーパー、パトロールカー、救急車、物流車両など大規模な都市公共サービスに提供するMushroom Carlink、空飛ぶモビリティに開発する小Xpeng(小鵬匯天)EHANG(億航)も注目を集めました。

NBAもブースを設けており来場者は、NBAの優勝トロフィー、サイン入りバスケットボールなどからNBAの歴史やビジネスのさまざまな側面について詳しく知ることができるほか、ARテクノロジーを駆使したインタラクティブなグラウンドでのプレーを体感することもできました。

サステナビリティのセクションでは、デロイト、富士フィルム、中国建設国際集団、中国土木(マカオ)、ロンシャン・テクノロジーなどの大手企業が出展した他、 Changjin Bio、Brake Agricultural Data Technology Group、Mushroom Rice Bioなど、スマート農業や植物肉を扱うスタートアップの展示もありました。

またこの分野では多くの著名人の講演が行われており、国連事務次長で国連大学(UNU)学長のTshilidzi Marwala教授が開会挨拶を行ったほか、IEEE学長のSaifur Rahman教授、マカオ大学学長のSong Yong Hua氏の講演、中国建設新工集団や中国建設海龍などの企業による建築技術におけるイノベーション等が発表されました。

3日目には「ビッグビジネスイノベーションサミット」が開催され、マイクロソフトアクセラレーター、富士フィルム、Sans China、Swire Properties、スチールなどの大手企業の経営者が、ビッグビジネスにおけるイノベーションと開発の未来について議論しました。

ライフサイエンスセクションでは、Astra Zeneca、Liantuo Bio、Abbott、Eduard、Fosun Pharmaceuticals、Rejuveno Bioといったライフサイエンスのリーディングカンパニーの経営者によるパネルディスカッションが行われた他、中国で最も古くから続く国営保険ブランド中国太平保険集団、United Family Healthcare、Fosun Pharmaceuticals、広州太和医療技術革新センターなどが出展しました。

3日間の中、BEYOND Expo 2023は3万人以上の参加者を集め、CCTV、CGTN、CNN、Yahoo、Bloomberg、Reuters、TechCrunch、Engadget、Tencent Technology、Sina Technology、Phoenix Technology、Macau Daily、Macao Newsなど、世界各国から200以上のメディアが参加し、各国で報道されました。

また、私達は今回参加できませんでしたが、ネットワーキングのためのプールパーティーや有名DJ Bassjackers を迎えてのパーティー「Beyond the Future」などサイドイベントも多く行われ、多くの人を集めていました。アジアのテクノロジーと文化のハブになる可能性のあるBEYONDに、今後も注目していきたいと思います。

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