EV充電器網「EverOn」が50億円、レストラン予約「Catch Table」が40億円調達——韓国スタートアップシーン週間振り返り(7月10日~14日)

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左から:EV 充電ステーションが探せるアプリ「EverOn」、レストラン予約アプリ「Catch Table」
Image credit: EverOn, WAD

7月10日~7月14日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは7件で、資金総額は995億ウォン(約99.5億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • 電気自動車充電プラットフォーム「EverOn(에버온)」が500億ウォン(約50億円)を調達した。高速に成長している充電器インフラの売上、差別化された現場管理システムなどが認められ、調達額は当初目標額の300億ウォン(約30億円)を上回った。EverOn の会員は10万人以上で、韓国全土に約3万基に及ぶ充電器インフラを構築・運営しており、モバイルアプリのアップデートによりデジタル体験を提供している。
  • リアルタイムレストラン予約プラットフォーム「Catch Table(캐치테이블)」を運営する WAD(와드)が300億ウォン(約30億円)を調達し、累積調達額は700億ウォン(約70億円)に達した。店舗用 B2B ソリューションでリアルタイムレストラン予約サービスを展開。リアルタイム待機サービスもローンチし、事業領域を拡大している。今回の投資でサービスを高度化し、グローバル版の拡大を推進する計画だ。
  • バッテリー素材スタートアップ Best Graphene(베스트그래핀)が80億ウォン(約8億円)を調達した。2017年に設立された企業で、機能化グラフェン基盤技術を活用し、バッテリ用複合素材、電子部品添加剤などを開発している。 2027年の株式公開が目標。
  • K ビューティーコマース「Maccaron(마카롱)」を運営する Velymonkeys(블리몽키즈)が40億ウォン(約4億円)を調達した。韓国化粧品のインド進出を支援するプラットフォームを構築し、2019年から運営している。 350の韓国ブランドが購入可能で、今回の調達により、さらに多くの韓国美容ブランドを紹介するサービスを提供する計画だ。

トレンド分析

電気自動車(EV)充電スタートアップに投資集まる

EV 市場が急速に成長し、EV の充電インフラのスタートアップにも投資が増加している。上半期だけで2,000億ウォン(約200億円)を超える金額が関連スタートアップに流れた。 昨年は自動車/モビリティ分野全体の投資の半分以上を自動運転関連のスタートアップが占めたが、今年は EV 充電インフラに投資金が集まると予想される。この数カ月間、大規模調達のニュース報道のうち、相当数が EV 充電インフラのスタートアップであることも注目に値する。

その中でも Daeyoung Chaevi(대영채비)は1,100億ウォン(約110億円)を調達し、上半期の資金調達トップ5にランクインした。Daeyoung Chaevi は、充電器の製造、設置、メンテナンス、運営まで EV 充電サービス全領域でサービスを提供し、国内主要充電サービスの座を守っている。 会員10万人を擁する充電器インフラ企業 EverOn(에버온)は500億ウォン(約50億円)を調達したと発表した。当初、目標額の300億ウォン(約30億円)を上回る調達で、投資家は EverOn の高速に成長する売上実績などを認めたものと見られる。

サムスン電子社内ベンチャーとして始まった EVAR(에바)は自律走行型の EV  充電器を披露し、2年連続 CES Innovation Awards などを受賞、国内外で注目されている。また、世界最多規模のスマートロードバランシング充電インフラも普及させている。その他にも EV 充電資産に150億ウォン(約15億円)を調達した PlugLInk(플러그링크)、環境にやさしい  e  モビリティトータルソリューション「Easy Charger(이지차저)」も135億ウォン(約14億円)を調達した。さらにアーリースタートアップも引き続き生まれている。

EV の普及拡大で市場が急速に成長し、サムスンを除く国内主要大企業も市場に参入している。各社は既存企業に投資したり、買収・合併を通じたりして進出に乗り出しており、市場はさらに大きくなると見込まれ、競争力を持つスタートアップに対しては、投資会社はもちろん、大企業の関心は注がれ続けられるものと見られる。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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