企業年金導入支援・福祉業界向けシステム開発のベター・プレイス、3.8億円をシリーズB調達

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資産形成支援システム「はぐONE」
Image credit: Better Place

「福祉はぐくみ企業年金基金」を中心に、企業年金制度の導入・設計をサポートするベター・プレイスは23日、シリーズ B ラウンドで3.8億円の資金調達を発表した。

このラウンドは東京大学協創プラットフォーム開発(東大 IPC)がリードし、PARAMOUNT BED Healthcare Fund、15thRock、みずほキャピタル、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、大分ベンチャーキャピタル、ほくほくキャピタル、紀陽キャピタルマネジメント、四銀地域経済研究所、名前非開示の個人投資家が参加した。

東大 IPC は前回ラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、累積調達額は10.1億円とに達した。

ベター・プレイスは、企業年金制度「はぐくみ基金」の普及拡大を目指している。はぐくみ基金とは、事業主は元手なしで退職年金制度を構築でき、経営者や役員も加入可能な企業年金基金だ。退職年金制度充実が従業員満足度向上・離職率低下につながることから、特に人手不足が深刻化している福祉業界において、 人材定着をはかるための福利厚生の1つとして評価されているという。

従業員側のメリットは、原則60歳以上にならないと受け取りができない企業型 DC(企業型確定拠出年金)や iDeCo(個人型確定拠出年金)に比べて、退職時や休職時、育児・介護休業時にも受け取ることが可能なため、育児や介護を将来に控える従業員から指示を集めている。

同社によると、現在加入事業所のうち73%が医療・福祉関係となっているという。

今回の資金調達により、同社では地方銀行との提携を強化しはぐくみ基金の普及を全国に拡大していくほか、企業年金導入のオンライン完結化に着手する、世代・業種・性別および企業規模や居住地域に関わらず、「誰もが簡単に資産形成ができる環境」を構築し、富裕層でない一般の人々の資産形成を後押ししていくとしている。

via PR TIMES

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