Univer.se の目標は、テクノロジーを誰もが利用できるようにすることです。（Univer.se 創業者 Joseph Cohen 氏）

ブランドの宣伝、イベントのプロモーション、アーティストの作品紹介など、多くの人が Web サイトを必要としている。ドラッグ＆ドロップで Web サイトを作成できるノーコードツールはすでに数多く市場に出回っているが、それがすべてモバイルで完結できるとしたらどうだろう？

Univer.se は、レゴで遊ぶように、モバイルで素材をドラッグ、ドロップ、ズーム、拡大することで、ノーコードでモバイルフレンドリーな Web サイトを作成できるアプリだ。

モバイルだけで Web サイトを構築

Cohen 氏は10歳のときに初めてiMacを手に入れ、Web サイトの作り方を学び始めた。しかし、Cohen 氏はプログラムを書くことに時間を費やしたくなかった。彼は、自分の好きなものを作ることはできても、荒唐無稽なアイデアをコードに変換するプロセスは楽しいものではないと考えたのだ。

その一方で、スマートフォンの世界的な普及は徐々に進んでいる。Strategy Analytics の調査によると、2021年までに世界人口の半数がスマートフォンを所有し、2030年には50億人がスマートフォンを所有すると推定されている。

モバイルがインターネットを利用する最も重要な手段であり、それがメインストリームなら、モバイルから Web サイトを構築できる必要がある。（Cohen 氏）

Cohen 氏はモバイルで操作可能なノーコード Web サイトビルダー Univer.se を開発した。Univer.se は、専用アプリや Web サイトを開発する資金を持たない個人 EC 事業者やブランドをターゲットとしており、彼らは低コストでオンラインショッピング市場に参入することができる。また、アプリは持っているがダウンロード数が多くない事業者は、モバイル版 Web サイトを活用し、より多くの人に商品を見てもらうことができる。

ビジネスユーザが主な市場、ジェネレーティブ AI を導入

Univer.seでは、ユーザは Web サイトの構築をゼロから始めるか、テンプレートを利用するかを選択できる。インターフェイスの各ボックスを編集し、テキスト、画像、動画、ハイパーリンクなど、好きなものを追加すれば準備は完了だ。

2023年7月、Univer.se はGUS（Generative Universe Sites）と呼ばれるジェネレーティブ AI の導入を発表した。GUS は、ユーザが構築したいサイトの詳細を GUS に伝え、編集可能なテンプレートを生成することができる。

それだけでなく、Univer.seの 「Commerce 機能」は e コマースサイトのセットアップも提供している。ユーザはアプリ内で在庫の設定、商品の発送、配送料の徴収を行うことができる。

Univer.se ユーザの約4分の1が利用している「Univer.se Commerce」は、Univer.se のコアビジネスだ。マーケットプレイスでは取引手数料が課金されるが、一方、PRO 版はサブスクで提供されている。しかし、Univer.se のマーケットプレイス手数料は低額で、そこからあまり収益を得ていない。

ユーザがビジネス目的で利用する限り、PRO 版のサブスクに入ってくれる可能性が高いでしょう。（Cohen 氏）

Univer.se の PRO 版には、カスタムドメインへのアクセスだけでなく、充実したビジネス分析ツールやより多くの作成ツールなどが含まれ、取引手数料も安くなる。

Univer.se は2020年4月、 Google Ventures から1,000万米ドルを調達しシリーズA資金調達をクローズした。また、2021年12月、同社は Google Ventures、Javelin Venture Partners、Box Group などから3,000万米ドルを調達した。さらに、Univer.se は、今年の Apple デザイン賞のマルチインクルージョン部門に選ばれ、他の多くのアプリの中で際立った存在となっている。

【via Meet Global by Business Next（数位時代） 】 @meet_startup

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