「補助金クラウド」、GPT-4で補助金申請書類の自動作成など実証実験——北陸銀、北海道銀と

SHARE:
「補助金クラウド」
Image credit: Stayway

補助金クラウド」を開発・提供する Stayway は12日、ChatGPT 等のジェネレーティブ AI を活用した新サービス「補助金クラウド Powered by GPT-4」の提供に向けた実証実験を、北陸銀行や北海道銀行と始めると明らかにした。Stayway は2021年から、地銀や信金経由で使える調達支援 SaaS である補助金クラウドを提供している。新サービスでは、ジェネレーティブ AI の特性を活かし、補助金の比較検討や絞り込み、申請書類の自動作成、公募情報の自動抽出などを行う。

補助金クラウド Powered by GPT-4 は、東京大学松尾豊研究室出身メンバーらが設立したジェネレーティブ AI の開発に特化したスタートアップ GenerativeX との共同研究によるものだ。業種、規模、地域など、それぞれの領域で豊富なナレッジを持つ金融機関や士業による活用を想定し、ジェネレーティブ AI を活用した新たな提供価値の創出を目指す。北陸銀行や北海道銀行では、補助金支援に関するナレッジは本部の行員に集中していることが多く、新サービス導入で、支店での支援促進が期待できるという。

Stayway が社内で行った検証では、小規模事業者持続化補助金の事業計画の作成で、人が行った場合の100分の1という結果が得られたという。具体的には、人が作成した場合600分、補助金クラウド Powered by GPT-4 を使った場合は6分で済んだ。なお、人によるばらつきを軽減するため、人が作成した場合の時間数は複数回行ったものの平均時間による。同社では今後も、金融機関及び士業事務所とのアライアンス強化、地方中小企業向けのサポート拡充に向けた人員増員を行なっていく。

Stayway は、デロイト出身で公認会計士でもある佐藤淳氏により2017年7月に設立。祖業であるホテル・民泊横断検索サイト「Stayway」の運営を通じて、観光業界の悩み解決を支援していく中でお金の悩みが大きいことに着目し、金融支援事業に進出した。2019年1月にシードラウンド(調達額非開示)、2021年11月に補助金や地域金融機関活用で7,500万円、2023年4月に事業会社や経営者有志らの団体から約1億円を調達している。同社は今年、「ひろしまユニコーン10 STARTUP ACCELERATION 2023」や大阪の「RISING」に選出された。

via PR TIMES     Summarized by ChatGPT

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する