妊活タイミングがわかるおりものシートなど開発、バイオスタートアップCranebioが2.5億円をシリーズA調達

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11月に、Cranebio 共同研究開発先のユニ・チャームから発売される予定の製品
秋田銀行の発表資料から)

Cranebio は5日、シリーズ A ラウンドで約2.5億円を資金調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、アクシル・キャピタル・パートナーズ、日本ベンチャーキャピタル、あきぎんキャピタルパートナーズ(秋田銀行の投資専門子会社)。このうち、あきぎんキャピタルパートナーズは5,000万円を出資したことが明らかになっている。

Cranebio は2021年、大手証券、フィナンシャルアドバイザリー会社、ベンチャー企業出身の山本大輔氏(現 代表取締役 CEO)、大手化学メーカーやベンチャー企業出身の齋藤敬太氏(取締役 CTO)らにより創業。Cranebio は、これまで病院や検査施設でしかできなかった検査を、より安価な使い捨てキットでどこでも簡単にができるセルフキットを開発・製造している。

現在、Cranebio の主な製品は、フェミニンテスターと DNA オリガミ技術を応用した次世代の遺伝子迅速キットだ。フェミニンテスターは、プレコンセプションケア(若い世代の女性と夫・パートナーのためのヘルスケア)分野に特化しており、11月に共同研究開発先(ユニ・チャーム)より第一弾製品(ソフィ「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」)が販売される予定だ。

一方、DNA オリガミ技術(DNAを折りたたんで2次元や3次元で任意のナノスケールの形状を作成する技術)を用いた迅速検査キットでは、独自の DNA オリガミ構造体を用い高価な蛍光検査装置や臨床検査技師を必要とせずに核酸の可視光検出ができる。DNA オリガミ迅速検査は医療検査のみならず水質検査や食品衛生検査等など即時の検査対応が求められる分野においても応用が可能だ。

via PR TIMES

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