オンライン医療やDTx提供のMICIN、デット含め40.5億円をシリーズC調達——累積調達額は100億円超に

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Image credit: Micin

オンライン医療や DTx(デジタルセラピューティクス)などを展開する MICIN は5日、シリーズ C ラウンドで40.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、WiL、アルフレッサ、MTG Ventures、東邦ホールディングス(東証:8129)。WiL は、以前のラウンドに続くフォローオン。なお、調達額にはあおぞら企業投資からのデットも含まれる。

MICIN は2018年5月にシリーズ A ラウンドで11億円を調達しており、その後、これまでの間にシリーズ B ラウンドで数十億円を調達しているとみられるが、時期・調達先・金額など明らかになっていない。今回のラウンドを受けて、MICIN の累積調達額は100億円を超えた。

情報医療は2015年11月、臨床医であり、マッキンゼーで医療産業、製薬会社、病院向けのコンサルティング業務に従事していた原聖吾氏(現 CEO)らにより設立。

MICIN はすべての人が、その人に合った診断・治療・保障を手に入れることができる世界の実現を目指し、オンライン医療事業「curon」、臨床開発デジタルソリューション事業「MiROHA」、デジタルセラピューティクス事業「MedBridge」、保険事業「MICIN 少額短期保険」の4つの事業を展開している。

curon は、2016年4⽉に提供を始めたオンライン診療サービスで、患者は手持ちのスマートフォンやパソコン、タブレットを使って、予約から問診、診察、決済、医薬品の配送⼿続き(院内処方の場合)までをオンラインで完結させることができるものだ。 医師も手持ちのパソコン・タブレット端末で開始でき、初期導入費用・月額費用0円で利用できる。

MiROHA は、実臨床で培ってきた豊富なノウハウを活かしたオンライン診療サービスで、治験における従来の対面診療に代わり、患者の来院負担軽減や症例登録の加速化などを可能とするものだ。

MedBridge は、セルフケアの習慣化を支援するシステムだ。このシステムを通じて収集される患者さんの主観情報・客観情報は、医師や看護師が必要な時に、アクセスしやすい形で提供され、診察時のコミュニケーションを改善し、医療機関の業務効率化にも貢献する。

今後はこれら各事業の成長を目指し、患者や医療機関が MICIN の持つ複数のサービスを利用し、患者が健康な時から病気になった時までを包括的にサポートしていく。そのためのプロダクト開発やセールス、マーケティング、治験、人材への投資に今回の資金調達を活用する。

また、アルフレッサ、東邦ホールディングスと、サービスの開発・拡大に向け、互いの経営資源を活用しながら、それぞれ協業していくとしている。

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via PR TIMES

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