Golden Gate Ventures、サウジに中東・北アフリカオフィス開設へ

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今年5月、Golden Gate Ventures のチームと投資先創業者らがサウジアラビア投資省を訪問した。
Image credit: Michael Lints, Partner, Golden Gate Ventures

シンガポールを本拠とする Golden Gate Ventures(GGV) は26日、サウジアラビアに中東・北アフリカ(MENA)オフィスを設立する計画を発表した。GGV は、同社の起業家支援プログラム「Endeavor」を通じて、このプログラムの参加者のうち MENA 出身の50人以上の起業家にメンターシップを提供してきた。

シンガポールとサウジアラビアの両政府は10月、両国関係を「戦略的パートナーシップ」に昇格させ、貿易、投資、グリーンエネルギー、デジタル経済における二国間協力の強化に注力している。また、2021年にはシンガポールとアラブ首長国連邦(UAE)との経済関係が強化され、テクノロジー、人工知能(AI)、宇宙イノベーションにおいて協力関係が盛んになった。

中東地域が他の地域の国々との協力関係を強化する動きは、先月、韓国政府が開催したスタートアップカンファレンスでも確認できた。また、アフリカ新興国のスタートアップに投資する UNCOVERED FUND の寺久保拓摩氏は、先々週、東京で開催したイベントで、今年はアフリカ市場への資金流入について、以前の欧米からのものに加え、中東地域からのものが顕著になったと指摘していた。

GGV は2011年に設立され、現在は、北米、ユーラシア、アフリカの3つの大陸で投資活動を行っている。これまでに90社に出資し、投資先からはユニコーン9社と IPO 2社を輩出している。事業が成功裡に成長を見せている投資先には、Carro、Coda Payments、Stripe、Carousell、Xendit、AngelList、Multiplier などがある。

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