ファンとの距離が近い中小規模VTuberを起用、高いマーケ効果を提供する「my dear. nest」/KDDI ∞ Labo1月全体会レポ

any style 代表取締役CEO 萩原 湧人氏

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

any styleは2019年創業のエンタメ系スタートアップです。過去には松竹ベンチャーズやコナミデジタルエンタテインメントなどの、大手エンタメ系アクセラレータープログラムに採択された実績があります。累計1.5億円の資金調達も実施済みです。

any styleは3つのVTuber関連事業を展開しています。VTuber推し活アプリ「my dear.」、「 my dear.」発のVTuberプロダクション「my dear. production」、そしてVTuberと連携したマーケティング事業「my dear. nest」です。今回のピッチでは「my dear. nest」について、詳しく紹介しました。


my dear. nestはクライアントから広告案件を受注し、提携VTuberのチャンネルでプロモーションする事業です。any styleの特徴は、ファンのエンゲージメントが高い中小規模のVTuberと提携していること。配信中のコメント対応や推し活アプリでの会話などでファンと密にコミュニケーションを取っているため、トップVTuberに比べ、エンゲージメントが高い傾向にあるそうです。

また中小規模のVTuberには、コストパフォーマンスが高い特徴もあります。チャンネル登録者数が100万人以上のトップVTuberを1名起用するより、登録者数10万人のVTuber10名でプロモーションするほうが、安価に高い広告効果を得られるそうです。

さらにany styleは、VTuberの制作も手掛けています。現在は地方自治体の観光促進や地場産品のプロモーションなどの施策として、VTuberを制作しています。例えば、食レポ配信などを実施し、商品やグッズを販売するECサイトに誘導する施策があるそうです。

any styleの代表取締役を務める萩原湧人氏は、中学時代からアニメや声優などのエンタメカルチャーに触れ続けており、以前は音声AI系の研究室にも在籍していたキャリアもあります。今後の展望としては、トップVTuberとの提携や、アメリカや中国への海外進出などを進めていくそうです。

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