Meta の Mark Zuckerberg（マーク・ザッカーバーグ）CEO は18日、Instagram のサプライズ・リールで、同社がオープンソースの汎用 AI（AGI）を開発していると述べた。

完全な一般知能を構築し、可能な限りオープンソース化することを目標に、FAIR と GenAI という2つの AI 研究チームをより緊密に連携させている。

「私たちの長期的なビジョンは、一般的な知能を構築し、責任を持ってオープンソース化し、誰もが恩恵を受けられるように広く利用できるようにすることです」と Zuckerberg 氏はキャプションに書いている。彼はビデオの中で、「次世代のサービスに必要なのは、完全な一般知能の構築、最高の AI アシスタントの構築、クリエイターのための AI、ビジネスのための AI など、推論から計画、コーディング、記憶、その他の認知能力に至るまで、AI のあらゆる分野での進歩を必要とするものであることが明らかになりました」と述べた。

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Meta の Zuckerberg 氏 、 Llama 3、インフラ、 メタバースについて語る

Zuckerberg 氏はまた、同社が現在「Llama 3」をトレーニング中であることを指摘し、今年末までに35万台の Nvidia H100を含む「大規模なコンピュートインフラ」を構築中であることをアピールした。

また、 メタバースと Meta の Ray-Ban スマートグラスについても言及した。

人々は AI のための新しいデバイスも必要としており、これは AI と メタバースを時間をかけて結びつけるものです。私たちの多くは、一日の中で AI と頻繁に話すようになると思います。そして、私たちの多くはメガネを使って会話をするようになると思います。このメガネは、あなたが見ているものを AI に見せ、あなたが聞いているものを AI に聞かせるのに理想的なフォームファクターです。AI はいつでも助けてくれるのです。

Altman 氏のダボス会議での発言と LeCun 氏の AGI 懐疑論を受けての発表

Zuckerberg 氏の発表は、OpenAI の CEO  Sam Altman（サム・アルトマン）氏がスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムで AGI について多くの発言をした直後のことである。

また、 Meta のチーフサイエンティスト  Yann LeCun 氏は、AGI がすぐに、つまり確実に今後5年以内には実現しないとの懐疑的な見方をしばしば示していたにもかかわらず、である。

最後に、Meta の将来の AGI がオープンソース化される可能性があるというニュースは、VentureBeat が Llama とオープンソース AI が2023年に「勝利した」と伝えたわずか数カ月後に発表された。この発表は、オープンソース対クローズドソースの AI をめぐる議論をさらに活発化させるに違いない。特に、Anthropic がオープンモデルには破壊的な「スリーパーエージェント」が潜んでいる可能性があるとする論文を発表した直後である。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】