Amazonのベゾス氏ら出資「AI ネイティブ検索」Perplexity AIーーAI検索戦争でGoogleとMicrosoftに対抗

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Image created by DALL-E / BRIDGE

カリフォルニアを拠点とするPerplexity AI は本日(訳註:原文掲載日は現地時間で1月4日)、シリーズ B ラウンドで7,360万ドルを調達したことを明らかにした。同社はAIネイティブの検索エンジンによる知識発見の再発明を目指す創業1年のスタートアップだ。この投資はIVPが実施し、NEA、Databricks、Nvidia、Bessemer Venture Partners、Kindred Venturesが参加している。

注目すべき点はAmazon創設者で元CEOのジェフ・ベゾス氏、元X副社長のElad Gil(エラド・ギル)氏、GitHub CEOのNat Friedman(ナット・フリードマン)氏、Shopify CEOのTobi Lutke(トビ・ルトケ)氏、Vercel 創設者のGuillermo Rauch(ギレルモ・ラウシュ)氏など、テクノロジーに先見の明を持つ数名も出資者のリストに加わったことだ。

Perplexityは現在、推定評価額5億ドル以上で合計1億ドルを調達しており、その資金でAIネイティブの検索エンジン製品を開発し、 生成AIと大規模言語モデル(LLM)時代に大手のGoogleとMicrosoftに対抗することを計画している。

Perplexity AIとは何か

GoogleとMicrosoftは何年もの間、検索エンジンの分野で争っており、前者がゲームの大部分を支配してきた。Perplexityは、より優れた AI ネイティブの体験を提供することで、彼らに対抗できる(あるいは、 もしかしたらその座を奪う ことさえできる)と信じている。

このスタートアップはウェブインデックスとさまざまな AI モデルを組み合わせて、ユーザーのあらゆる質問に対する答えを提供するナレッジ検索プラットフォームを提供している。この体験は完全に会話形式であり、必要な情報だけがあり、さまざまなリンク(広告・スポンサー付き投稿を含む)をクリックしたり、答えを比較したり、果てしなく情報を探したりする必要はない。

体験をさらに向上させるため、Perplexityではユーザーが結果とともに最も関連性の高いソースや引用を確認することで、提供される情報の詳細を掘り下げる機能も提供している。PerplexityのCEOで共同創業者のAravind Srinivas(アラビンド スリニバス)氏はブログ投稿に次のように書いている。

「誤った情報や AI による幻覚が懸念を増大させている時代において、私たちは AI を活用した検索を普及させるには正確さと透明性が必須であると考え開発を続けている。SEOスパム、スポンサーリンク、複数のウェブページを選別する時代は、情報を消費して共有するはるかに効率的な方法に置き換えられ、私たちの社会を次世代の学習と研究の新時代に押し進めるでしょう」。

同社はプラットフォームの無料版を提供しており、その基本的なモデルで必要な情報を検索できる。ただし、さらに多くのことを行う必要がある場合は、月額20ドルの課金で利用できるProバージョンもあり、GPT-4などのモデルを選択してより良い結果を得ることができる。

有料版では、最先端のオープンソースLLMをプロジェクトに統合するためのPerplexity APIクレジットへのアクセスや、同社のインタラクティブなリサーチ アシスタントであるPerplexity Copilotの無制限のクエリサポートも利用できる。

「Copilotは、カスタムのフォローアップ質問で検索クエリをうまく作ってくれるもので、生成型のユーザーインターフェースを実現してくれるものです。これにより迅速かつエンジニアリングの負担を軽減し、ユーザーが求める答えを得るために完璧な表現で質問する必要がなくなります。ユーザーは他のAIチャットボット、従来の検索エンジン、調査ツールよりもより適切で包括的な回答を得ることができる」(Srinivas氏)。

大幅な成長を遂げるも課題は残る

Perplexityは1年前に検索エンジンを立ち上げ、すでに月間アクティブ ユーザー数は1,000万人、モバイル ユーザー数100万人以上と大きな注目を集めているそうだ。CEOはこのプラットフォームが2023年に5億件以上のクエリを処理し、そのCopilotが頻繁なリサーチに依存している学者、学生、ナレッジワーカーから特に注目を集めていると述べた。

確かに同社にとって素晴らしいスタートではあるが、「地球全体の限りない好奇心に応える」という中核的使命からはまだ程遠い。

GoogleとMicrosoftはどちらも数十億人のユーザーを抱えており、すでに自社の検索エンジンに生成 AI を組み込む取り組みを進めている。Google検索はまったく新しい Gemini モデルをテストしており、これにより米国における英語の応答遅延が40%短縮されたという。一方、Microsoft Bingは情報検索にOpenAIのGPT-4を、 画像生成に DALL-E 3を利用 している。

どちらのプレーヤーも結果にリンクと広告を表示し続けるが、Perplexityの場合はそうではない。同社はモデルの柔軟性などの独自の機能を基にこれらの巨大企業に対抗し、AI時代の知識発見をどのように構築するのだろうか。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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