伝統技術と最新技術でサステナブルな農業を実現、Oishii Farmが200億円をシリーズB調達——次世代植物工場建設へ

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「Omakase Berry」
Image credit: Oishii Farm

日本の伝統技術と最先端技術を組み合わせたサステナブルな農業を実現する Oishii Farm は28日、シリーズBラウンドで200億円を調達したと発表した。

このラウンドに参加したのは、インスパイア、荏原製作所(東証:6361)、ダイニチ(東証:5951)、脱炭素化支援機構(JICN)、台湾の中国信託商業銀行(CTBC Bank)、日本電信電話(NTT)、博報堂DYベンチャーズ、Plan・Do・See、ブロードエッジ・アドバイザーズ、みずほ銀行、三菱食品(東証:7451)、みやこキャピタル、モバイル・インターネットキャピタル、安川電機(東証:6506)、Bloom8、McWin Capital Partners、New Hope – Coalescence Global Opportunities Holdings、Nymph Investments Cayman ほか社名非開示の企業。

Oishii Farm は、幼少期を欧米で過ごし、慶應大学、コンサルティングファームを経て、UC Berkeley で MBAを取得した古賀大貴氏(現 CEO)が在学中の2016年12月に創業。ニューヨーク郊外に植物工場を設置し日本のイチゴを育て、Michelin の高級レストランへの卸販売、Wholefoods での小売販売を展開、その美味しさから注目を集めている。

同社は最新技術と日本の伝統技術を組み合わせ、一年中新鮮で美味しい果物の提供を実現する。主力製品である「Omakase Berry」「Koyo Berry」は、日本の特別な品種から育てられたイチゴだ。これらは、長年にわたり日本で洗練された農法を融合させた、ビーンズ(ミツバチ)による自然受粉法を採用していて、農薬を使用せずに、一年中新鮮で美味しい状態のものを提供することができるという。

また、室内垂直農法も採用しており、スペースの有効活用、水や肥料の効率的な使用、そして天候に左右されずに一年中安定した生産が可能だ。同社の Omakase Berry や Koyo Berry は、日本のアルプス地方から持ち込まれた種からニューヨークで初めて室内垂直農法により生産され、アメリカ国内で高い評価を受けているそうだ。

Oishii Farm は現在、次世代植物工場の建設を進めている。この工場は、自動化・AIを駆使し、完全無農薬で、メガソーラー発電施設からのグリーンエネルギーを活用するなど、最高峰のサステナブルな農業を実現できるという。

同社は、今回の資金調達を受けて、この次世代植物工場の建設を進めるとともに、生産工程の自動化とコスト削減を追求するための共同研究・開発を資本業務提携先企業と進める。また、今後も、持続可能な取り組みを通じて、社会的課題の解決策を提供し、事業の成長を通じてより良い農業・社会の実現を目指すとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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