宇宙ビッグデータを活用した土地評価サービス展開、天地人が2.5億円をシリーズA1調達——政投銀がリード

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「天地人コンパス」
Image credit: Tenchijin

宇宙ビッグデータを活用した土地評価サービス「天地人コンパス」を提供する天地人は1月31日、シリーズAラウンドを1stクローズし2.5億円を調達したと発表した。

このラウンドは、日本政策投資銀行(DBJ)がリードし、常陽キャピタルパートナーズ、スカパーJSAT、ゼンリンフューチャーパートナーズ、JALUXが参加した。今回の調達を受けて、天地人の累計調達額は7.8億円に達した。

これは同社にとって、2022年12月に実施した調達(9日27日)に続くものだ。今回の資金調達は、同社の主力事業である天地人コンパスをより加速させることを目的としており、事業運営や開発への投資に活用されるという。

天地人コンパスは、地球観測衛星からのビッグデータを活用した土地評価サービスで、さまざまなデータを解析・可視化し、データ提供を行うことで、農業生産から都市開発まで幅広い用途に対応している。利用者は、気候変動による新しい栽培地の発見や、インフラの維持管理の効率化など、さまざまな課題の解決に天地人コンパスを利用できる。

フリープランでは、世界中の地図と写真をベースマップとして表示し、気象データの表示やメモ機能、ファイルインポート機能などが利用可能。有料プランでは、よりカスタマイズされたサービスや、複数人での管理、独自のアルゴリズムの利用が可能となる。専門知識がないユーザーでも衛星データを活用できるように設計されている。

同社は2023年4月、新サービス「天地人コンパス 宇宙水道局」を開始した。このサービスは、宇宙ビッグデータと水道事業者が持つ水道管路情報、漏水履歴、オープンデータなどをAIで解析し、漏水リスクを評価することで、地下にある水道管の点検や補修が必要な箇所を効率的に特定し、コストと時間の削減を実現する。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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