OpenAI、東京にアジア初のオフィスを開設——日本市場向けにカスタムモデルの開発拡充

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CC0 Публичен домейн via Pxhere

「ChatGPT」の提供で知られる生成 IT 開発大手 OpenAI は15日、日本に現地法人 OpenAI Japan を設立し、東京にアジア初のオフィスを開設したことを明らかにした。新法人と新オフィスの目的は、地域社会への貢献とイノベーションの推進を図るためとされている。新たに設立されるこのオフィスを通じて、日本語に特化して最適化された GPT-4 カスタムモデルの提供も開始される。

新オフィスの設立は、政府、企業、学術界との協力関係を深める一環として位置づけられており、日本国内の多様なニーズに対応する安全かつ効果的な AI ソリューションの開発が期待される。OpenAI Japan の社長に就任した長﨑忠雄氏は、「地域社会との密接な関係を築きながら、実践的な AI 技術の利用を推進していく」と述べている。

さらに、東京オフィスでは、日本語に最適化された GPT-4 カスタムモデルを活用し、企業や公共機関の生産性向上に貢献する。例えば、英語学習アプリ「Speak」では、AI による迅速なフィードバックで、学習効率の大幅な向上が報告されている。また、横須賀市を含む複数の地方自治体では、ChatGPT が行政サービスの効率化に貢献し、広範な社会課題に対する AI の応用が進んでいる。

G7 広島 AI プロセスでは、持続可能な社会構築を目指した政策を推進することが確認されている。日本政府との連携も深まることで、OpenAI は、これらの取り組みを通じて、日本社会の発展に積極的に貢献する方針だ。OpenAI Japan では現在、新たなプロジェクトとイノベーションのための人材を募集している。

OpenAI のアメリカ本国以外の地域への地域オフィス開設としては、ヨーロッパのロンドン(イギリス)とダブリン(アイルランド)に続くものだ。生成 AI を開発する世界的なスタートアップの東京での動きとしては、今年1月に、Google元 AI 研究者の2人が Sakana AI を東京で設立し、東京に AI エンジニアを集め始めたのが記憶に新しい。

via OpenAI    Summarized by ChatGPT

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