真空技術で食品の保存性能向上、インターホールディングスが2.5億円をシード調達——インドで生産拠点拡大、世界展開視野

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Image credit: Inter Holdings

真空特許技術を活用した GX(グリーン・トランスフォーメーション)事業を展開するインターホールディングスは8日、シードラウンドで2.5億円を調達したと発表した。

このラウンドは Value Chain Innovation Fund(セイノーホールディングスと Spiral Innovation Partners による運営)がリードし、FIRST DOMINO、iSGS インベストメントワークスが参加した。今回の調達を受けて、インターホールディングスの累積調達額は5億円に達した。

2019年3月に創業したインターホールディングスは「超高真空特許技術」を活用した事業を展開している。この技術は、真空率を一般的な80%よりも高い99.5%にすることで、食品や生活用品の長期保存を可能にする。これにより、食品ロスの削減や温室効果ガスの発生を抑制し、同社では循環型社会の実現を目指している。

同社の事業内容としては、主に真空特許技術を用いた製品の開発、製造、販売を行っており、この技術をライセンスするビジネスも展開している。また、2023年10月には「真空日本酒プロジェクト」を発足し、瓶不足問題に悩む日本酒業界の新たな容器の選択肢を提供している。

他にも、同社は農家から小売までの全サプライチェーンにわたる真空技術の普及を図るビジネスモデルを推進している。これにより、環境への配慮だけでなく、経済的な価値の創出を目指しているという。

今回調達した資金は、真空特許技術のライセンス展開と製品販売の強化に充てられる。具体的には、食品保存だけでなく、美容領域への応用拡大、社会実装化へ向けたプロダクトの開発、人材採用の強化、事業成長の加速化などがある。また、グローバル市場への展開も視野に入れ、インドでの生産拠点拡大や国際イベントへの出展なども計画しているという。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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