医療DXのアトラスト・ヘルス、ジャフコらからシリーズA調達——オンライン診療でメンタルヘルスケアの障壁低く

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Image credit: Atlast Health

医療向け DX ソリューションを提供するアトラスト・ヘルスは13日、シリーズAラウンドでの資金調達を発表した。調達金額は明らかにされていない。このラウンドはジャフコグループがリードし、博報堂 DY ベンチャーズ、農林中金キャピタル、LITALICO、メンタルヘルステクノロジーズ、Dawn Capital(アカツキの CVC)が参加した。Dawn Capital はフォローオン。

アトラスト・ヘルスは、自宅から手軽に精神科医療が受けられるオンライン診療プラットフォームと、医療現場のデジタル化をサポートするクリニック DX 支援サービスを提供するスタートアップだ。IT の活用はもちろんのこと、患者一人ひとりに対する深い理解と、既存の医療機関とも連携した質の高い医療体験の創出を通じて、精神医療のポテンシャルを最大限引き出そうとしている。

精神科や心療内科を受診するにはさまざまな障壁があり、「遠くて気軽に行けない」「自分が受診して良いのか分からない」「つらくて外出できない」など、受診前の壁があるほか、「長大な待ち時間」「人に見られるのが恥ずかしい」「通院費用がかかりすぎる」といった受診中の障壁もある。精神医療が必要な人が実際に医療を受けられず、疾患の早期発見・早期介入の妨げにもなっていた。

こうした課題の背景には、医療機関におけるアナログ運営やデジタル化の遅れ、精神医療への偏見や理解不足があるとアトラスト・ヘルスは分析している。同社では IT の活用と高解像度の患者理解、啓蒙活動を3本柱として、これらの課題解決を目指している。オンラインプラットフォームを通じてアクセス障壁を低くすることで、精神医療の裾野を広げることを目指す。

今回調達した資金は、まずオンライン診療プラットフォームの開発強化に充てられる。AIやアルゴリズム開発など、積極的なテクノロジー投資を行うという。さらに、認知度向上を図るためのマーケティング施策の実施や、クリニック向け DX 事業の人員増強にも資金を投じていく方針だ。

via PR TIMES  Summarized by ChatGPT

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