アルツハイマーや神経変性疾患患者による“自立した食事”を後押しするカラフルな食器セット「Eatwell」

SHARE:

eatwell

<Pick Up> Fun, colorful tableware designed for Alzheimer’s patients

アルツハイマーや神経変性疾患に苦しむ患者にとって、「食事」は大変な行為の一つ。腕がふるえてしまって、スプーンで食べ物を口に運ぶことすらできなかったり、コップに入った水をこぼしてしまったり。

アルツハイマーを発症し、自ら食事すらできなくなってしまった祖母の姿を見たデザイナーのSha Yaoさん。祖母に、自分で食事を楽しめるようにすることで尊厳を取り戻させてあげたい。そんな想いで開発に至ったのが、食器セット「EATWELL」です。

患者は、カラフルな食器を使った方が食べ物の摂取量が増えるといった研究結果をもとに開発。通常のスプーンに比べて傾斜をきつくすることで食べ物をすくいやすくしたり、お皿の底を若干斜めにすることで食べ物が一ヶ所に集まりやすくしたり。

高齢化が進む社会で、多くの人にとってアルツハイマーは決して人ごとではないとShaさんは話します。アルツハイマーなどに苦しむ患者だけでなく、高齢者、また子どもなども使えるEATWELL。シンプルでありながら、患者の気持ちには大きくポジティブなインパクトを与えてくれる素敵なプロダクトではないでしょうか。

via. FastCompany

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する