電通ベンチャーズが、NY発の要約コンテンツ自動生成プラットフォーム「Agolo」に出資

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電通(東証:4324)が運用するコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)である電通ベンチャーズは28日、ニューヨークを拠点とする Ninoh にシードラウンドで出資したと発表した。出資金額は明らかにされていない。これは、電通ベンチャーズにとって、今月初めの MIT 発のロボッティクス・スタートアップ Jibo への約3.6億円の出資に続く、2つ目の出資案件となる。

Ninoh はコロンビア大学出身の二人の創業者によって2012年末に設立され、2013年にニューヨークの Entrepreneurs Roundtable Accelerator から輩出された

同社は、独自の自然言語およびビッグデータの解析エンジンにより、レポート、記事、SNS投稿、ニュース、画像データなどを含む膨大な非構造化データを瞬時に分類・整理した上で再編集し、人々が知りたい「要約コンテンツ」を自動生成するプラットフォーム「Agolo」を開発している。Agolo を使うことで、メディアサイトのオーナーは新しい形のメディア・コンテンツの生成、コンテンツマーケティングのリアルタイム自動化、コンテンツ連動広告の実現が可能になる。

先ごろ BuzzFeed がヤフーとの提携により日本上陸を発表し、このほかにもアメリカでは、Vice Media、Contently、NowThis、Upworthy、Business Insider など新興系メディアの台頭は枚挙にいとまがない。コストをかけずに、読まれるコンテンツを量産するできるしくみとして、Agolo に代表されるプラットフォームは今後日本でも脚光を浴びることになるだろう。

Agolo は、サンブリッジ グローバル ベンチャーズが7月9日にニューヨークで開催した、Innovation Weekend World Tour 2015 のニューヨーク・チャプターで優勝しており、年末に東京で開催される Innovation Weekend Grand Finale 2015 にも招聘される見込みだ。

以前、CNN がイスラエルを Startup Nation として特集していた際に、ニュース記事本文から自動的にヘッドラインを生成するエンジンを開発したスタートアップを見たことがある。残念ながら筆者はそのスタートアップの名前を覚えていないのだが、世界的には Agolo のライバルになり得る技術を持つスタートアップが複数存在すると推測される。

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