シリコンバレーVCのSV Frontierが韓国発の動画広告作成プラットフォームShakrに出資、日本進出を支援

SHARE:

shakr

シリコンバレーを拠点とするスタートアップ向けファンドの SV Frontier は、韓国発の動画広告作成プラットフォーム「Shakr(シェイカー)」を運営する Shakr Media に出資したことを発表した。出資金額や比率など詳細は明らかにされていないが、日経コンピュータの報道によれば、数千万円程度とみられる。Shakr Media は SV Frontier などの支援を得て、2015年中に日本オフィスを開設する予定だ。

<関連記事>

Shakr はテンプレートを使って簡単に商品紹介/人物紹介のプロモーション・ビデオが作成できるプラットフォーム。クラウドソーシング的にテンプレートを作成するデザイナーを有し、デザイナーにはレベニューシェアでテンプレートの作成料が支払われる。ユーザは10分ほどでビデオを作成でき、作成は無料だがダウンロードにあたり50ドル支払う必要がある。

Shakr Media は、昨年12月に台北で開催された ASIABEAT 2014 のピッチ・コンペティションに登壇、台湾の FOXCONN(鴻海/富士康)と提携して、テンプレートの供給を受けていることを明らかにしている。台湾以外の国々においても、特にアジアにおいては、大企業との提携によって、販路を拡大していく計画を持っているようだ。

Shakr Media は2010年に創業、これまでに 500 Startups(アメリカ)、NHN Investment(韓国)、POSCO(韓国)、韓国焼酎の JINRO の元社長などから出資を受けており、日系ファンドからの投資を受け入れるのは今回が初めてとなる。

SV Frontier の代表を務める鈴木陽三氏によれば、シリコンバレーにおける動画広告系のスタートアップである Aarki や Virool への投資を通じて、動画広告や動画制作にブームが来ることを確実視しており、今回の Shakr Media への出資はその判断を反映したものとして位置付けている。

<関連記事>

beLAUNCH 2013(2013年・ソウル)で優勝した Shakr。
beLAUNCH 2013(2013年・ソウル)で優勝した Shakr。画面中央左側が、CEO の David Lee。

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する