Facebookが人工知能を活用した自殺防止ツールを開発

Paul Sawers by Paul Sawers on 2017.3.20

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Above: New Facebook Tools for Suicide Prevention

Facebookは本日(編集部注:原文掲載日は3月1日)新しい自殺予防ツールを発表した。これは15歳から29歳の主要な死亡原因の一つを抑制するためのものである。

世界保健機関(WHO)によると、世界では40秒ごとに1人が自殺している。Facebookはすでに長年にわたって自殺予防機能を提供してきたが、その多くは友人にが自殺するのではないかという知らせにリアクションするなど人間が介入するだった。

しかし同社は人工知能(AI)を使い、以前に自殺と関連づいていた投稿パターンを認識しているそうだ。この仕組みを利用してFacebookは、友人の自殺の可能性を通知してくれそうな人たちに対して、わかりやすい選択肢を提示することになるだろう。

さらに今日のFacebookのブログ記事によると、投稿が「自殺の考えを含む可能性が非常に高い」かどうかを自動的に検出するパターン認識技術をテスト中であると語っている。 Facebookのアルゴリズムによってフラグが立てられた投稿は、同社のコミュニティ運営チームによって手動でチェックされ、たとえ友人からは報告されていなくてもその投稿者はFacebookから直接的なサポートを受けることができる。

これらのAIによるパターン認識テストは現在米国で始まったばかりであり、この先ずっと展開されるのか、今後さらに拡張利用されるのかについてはまだ不明である。この仕組みがワークするかどうかは少しずつ試してみないとわからない。またFacebookは、ビデオやFacebookメッセンジャーで新たな自殺予防ツールを提供している。

Facebookはライブビデオの利用をを活発に進めているが、このほど自殺予防ツールをFacebook Live上で使えるようにした。

これは、Facebook Liveで実況されたビデオを見ている友人、またその他の全く知らない人でも、直接そのビデオの主に連絡したり、あるいはその実況ビデオをFacebookに報告できるというものだ。米国の10代の若者がFacebook Liveを通じて自殺を放送していたことが報じられてから約2カ月になる今、この動きが始まった。

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Above: New Facebook Tools for Suicide Prevention

Facebookは、自殺するのではないかという懸念を報告している人々だけではなくライブビデオを流している本人にも様々なリソースを提供する方針である。

Facebookは主なプラットフォームとは別のスタンドアロンのメッセージングサービスとしてMessengerを登場させたことで、さまざまな危機サポートパートナー(例えば、Crisis Text Line や National Suicide Prevention Lifeline ) と協力し、自殺を考えている人に同社のMessengerを介して専門家に簡単に連絡できるようにした。

今後は更にこういった組織のメンバーへすぐにメッセージを送るオプションが提供されるほか、前述の自殺予防ツールまたはサポートパートナー組織のFacebook内ページからも送れるようになるということだった。

【原文】
【via VentureBeat】 @VentureBeat

Paul Sawers

Paul Sawers

ロンドンを拠点に活動するテクノロジー・ジャーナリスト。2010〜2014年、The Next Web で書くべきすべてのことを書いていた。VentureBeat では、ヨーロッパに焦点を当てつつ、世界中のニュース、スタートアップ、テックを取材。

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