インドのテック系の起業家が直面する問題とは?

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

世界中の起業家は多くの問題に直面しており、それはインドにも当てはまる。バンガロールで開催されたTechSparks 2011での早朝のパネルディスカッションは、インテル、グーグル、IBM、フリップカート、Sequoia Capitalによって実施されたのだが、討論はこの国の起業家が直面する問題に集中した。

1つの質問が聴衆に投げかけられた:「資本を得ることの他に、あなたが直面している問題は何だろうか?」

ご想像のとおり、それはかなりの反応を引き出した。私が聞いた様々な答えの中には、マーケター、メンター、ネットワーク、技術サポート、そしてアーリーアダプターが見つけられないことなどがあった。これらの多くは、全ての起業家が同様に直面する問題である。

インドの起業家が不満に感じていないことは?ーそれは市場だ。

また、大都市のインド人のほとんどが英語を話すことができ、これは、言語が障壁となる他の多くのアジア諸国と比べると、インドにとっては有利である。さらに、英語が話せて教育を受けているインド人の数も急激に伸びている。簡単に言えば、インドは同質的な市場で、1つの言語で非常に多くの消費者にアプローチすることができる。それは、アメリカ(英語)、中国(中国語)、インドネシア(バハサ語)の状況とほとんど同じようなものだ。

パネリストは多くの様々な問題を投げかけられたが、それらの問題をかなり上手くさばいた。グーグル・インドのJaideep Mirchandani氏は、起業家はAdsenseを通じて経費をあまり掛けずにターゲットを絞った聴衆に接触することができると述べた。

企業支援に関しては、グーグルのアプリもほとんどのスタートアップにとっては購入しやすいツールである。それに関連して、IBMのVimal Abraham氏は同氏の企業がインドのスタートアップに対してアドバイスを与えたり無料のソフトウェアを提供していると述べた。これは、創業者が自力で起業し巨大企業に依存する方法の1つである。

最も興味深かったのは、Sequoia CapitalインドのShailendra Singh氏が話したことで、聴衆は一瞬沈黙し、その後一斉に拍手喝采となったことだ。本質的に、同氏は市場が違えば問題も異なると説明した。それらのことを問題と見るのではなく、スタートアップの創業者はそれらの問題を認め、回避する方法を見つけるべきである。実際のところ、人より秀でている創業者はそれらの問題を克服しプロダクト(サービス)を成功させることのできる人物である。Singh氏はとても簡単な例を挙げた。

例えば、1つの学生グループが同じ学校で勉強するとしよう。その学生らが卒業したあとは、皆それぞれ異なった道に進み、異なった成功を遂げる。

確かに、創業者の能力はスタートアップが成功するか失敗するかに対して大きな影響を与える。そして投資家にとっては、そのことがプロダクトそのものよりもチーム構成の方がより重要な要素だとしばしば考える理由なのである。

【via Penn Olson 】 @pennolson

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