中国の競争の激しい共同購入サイトの勝ち組は現在、Lashou(拉手網)、Meituan(美団網)、55Tuan(窩窩団)の3社に絞られているといえる。3社は市場シェア、販売数、平均以下のディスカウント、高収益という点を考慮すると業界首位だ。また、Lashouの販売価格平均よりも高くなっている(平均販売価格は137元であるのに対し、Lashouでは22米ドル)。
前回見た共同購入業界の統計と同様に、今回の統計もDataotuan(大淘団)によって提供されている。大きな違いは、Tencent(騰訊)の共同購入ポータルの QQTuan(QQ団)は、共同購入サイトというよりは商品ポータルとして見られているため今回の統計から外されている。Taobao(淘宝)の Jua Hua Suan(聚劃算)も同様に統計には入っていない。
それでは、プレゼンから主な5つのスライドを以下に示す。スライドに表示されている統計は2011年10月末までの数値で最新情報だ(下の情報元リンクをクリックすれば、プレゼン全体が見られる)。
共同購入サイトのマーケットシェア
Lashouは以前、この業界では独立系のスタートアップ大手としてかなりリードしてその地位を固め、収益で換算すると市場シェアの12.7%を占めていた。中国でのGrouponのベンチャー企業であるGaopeng(高朋)は、依然として上位10位から漏れている。
4番手、5番手には小さい規模ながら激しく追い上げている58Tuan(窩窩团)と24Quan(24券团)がいる。24Quanはいまのところ悪くなる要因がまったくないので、成長が持続できるのなら今後に期待できる。
収益と販売実績
この業界は、解雇や苦情、払戻が不払いのままの小売業者などといった問題を抱えた骨の折れる仕事である。取引からの収益が低いということはよくあることなので、労働集約型の共同購入サイトは1桁台の利益率のままで生き残りに必死なのである。(下部にある最後のスライドを見るとわかるが)平均収益は依然として低下しているという悪いニュースがあるが、平均販売価格は上昇傾向にある(10月は下側に振れたが)。
いつも読んでくれている読者にとってFTuan(F団)はおなじみだろう。だが販売実績の平均価格を除くと、すべてにおいて低下傾向にあるようだ。
24Quan(24券团)に話題を戻すと、青の棒グラフから平均をかなり上回って大きくディスカウントしたことが平均販売価格を低下させていることが分かる。これはおそらく、上位3社に入り込もうという計画的な戦略だ。
プレゼン資料の30枚すべてを掲載しているDaTaoTuanのサイトを見ると、販売されている中でもっとも人気のあるサービスの分析結果があり、中国国内での一番信頼のおける共同購入サイトが分かるようになっている。
[出典: DaTaoTuan’s) blog(大淘団ブログ)]
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