ジャカルタSparxUpショーまとめ[前半]:フィーチャーフォンの隠れた市場、さらに多くの現地企業が参入か

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【翻訳 by Conyac】【原文】

ジャカルタで開催されたSparxUpは終わりを迎え、インドネシア現地特派員が午前セッションのレポートをまとめた。

3日間に渡りハッカソン、コンペ、授賞式、そしてカンファレンスが開催された。このイベントは、10月3日、およそ70チームが1100米ドルの最高賞金やスポンサーからのその他の商品を獲得するべく戦いを繰り広げ、15時間アプリ開発イベントを皮切りに開幕した。

 

ハッカソン

ハッカソンでは、まず、Narendra Wicaksono氏が、NokiaとWindowsプラットフォーム上におけるアプリ開発についてプレゼンした。その後、FoursquareのAkhsay Patil氏が、彼らの位置情報サービスAPIについて語り、そしてTianglim Foo氏はEvernoteについて議論した。各参加者は、Bli Bli、Foursquare、もしくはEvernote APIのいずれかを利用し、Windowsフォンのアプリを開発せよという課題が出された。

同日夜、参加者は彼らが開発した商品を、6名の審査員に披露するよう求められた。6名の審査員は、Bli BliのNanag Nur Jamal氏、DailySocialのWiku Baskoro氏、EvernoteのTianglim Foo氏、FoursquareのAkhsay Patil氏、Freelancer.comのWillix Halim氏、そしてNokiaのNarenda Wicaksono氏だ。コンセプト、機能性、そして技術的な複雑性などが、勝者を選ぶ上での主要な考察点となった。

2日目は、同じくデモ・デーと称され、SparxUp Awards 2012授賞式の最終選考者14名のうち13名が、以下のカテゴリのもとピッチをおこなうことを認められた。インターネット/モバイル・ポータル、ゲーム、生産性、eコマース、そしてソーシャルネットワークだ。

DailySocialのAulia Masna氏、Kompas.comのEdi Taslim氏、Nusantara VenturesのShinta Dhanuwardoyo氏、そしてIndoSterling CapitalのWilliam Henley氏が、審査員として参加した。

フィーチャーフォンは滅んでない

BlaastのCEO兼共同設立者のJoonas Hjelt氏は、当イベントで、このフィンランド企業がなぜインドネシアのほぼ80%の普及率を誇るフィーチャーフォン市場に参入したのかを述べ、強調した。残念ながら、この大きな可能性はいまだ現地の企業には見出されていない。

これまでに、Blaastでは2000以上ものデバイスの対応をしており、またデータ最適化を取り入れることでスマートフォンプラットフォーム関連のライバル企業よりも良いサービスを提供をしている。その結果、ワイヤレスデータを元サイズのわずか10%ほどに縮小することに成功している。予想どおり、彼らが対象とする市場は、13歳から29歳の若い都会人でテック通、非常にソーシャル、データプランとデバイスそのものの値段を気にする価格志向派な人々だ。

ソーシャルコマース

Blibliのマーケティングの達人であるIvan Hupdyana氏は、eコマース企業として成功するためのコツをいくつか共有した。彼は、オンラインショッピングにおけるGoogleサーチの数字をいくつか取り上げた。毎日240万回ものヒット数を誇るという。インドネシアにおけるオンラインショッピング市場は、年間4~7%での維持率となっている。

彼はまた、ソーシャルに慣れ親しんでいる15歳から19歳の、インドネシア国内で最も大きいとされる年齢層に訴えることができるeコマース分野でのソーシャルメディアの利用方法についても述べた。このニーズをサポートするべく、ユーザが商品のレビューをおこなうことができるプログラムのBlibli Friendsがローンチした。

このバーチャルマーケットプレイスは昨年5月にローンチしたが、彼によると、今では250もの販売店と3万6000人のメンバーを誇るという。将来的な維持能力について、彼は、eコマースサービスに向けて次のようにアドバイスしている。

・実際の店舗で買う場合よりも、eバイヤーには、低めの合計金額設定にてオファーを出すこと
・毎月2000米ドルかそれ以上の給与を得ている中級層のユーザとの疎通性および信頼関係を築き上げること

パネルセッション

最初のパネルセッションで、Ferry Tenka氏は、彼自身が運営するGroupon Indonesiaが現在抱えている2つの問題点について指摘している。オンライン決済システムとロジスティックパートナーの問題だ。Hendrik Tio氏は、Bhinnekaの注文数の半数はコールセンター経由だといい、その他はオフラインストアとオンラインストアで半分ずつに分配されているという。BlibliのIvan氏は、eコマース販売店にとってコールセンター部署を持つことは重要であり、人々の間で交わされるコミュニケーションによって信頼関係を築き上げることができ、ショッピング体験をより良いものにするという。

メディア企業の視点から見た場合、Yahoo Indonesiaのインドネシアの取締役であるRoy Simangunsong氏は、この傾向はニュースとサーチからライフスタイルとエンターテインメントへと移行していったという。そして今、ユーザはより現実的になり、コンテンツという意味では、スピードよりも質に重点を置く傾向にある。

Willix Halim氏はステージに上がり、インドネシア市場でのFreelancer.comの可能性とプログラムについてのプレゼンをおこなった。オーストラリアを拠点とし企業発展を担当とする彼は、インドネシアのメンバーは、当サイトのユーザーのわずか2%(430万人中6万3000人)にしか満たないとしており、これはアジア圏内の他国、主にフィリピンやインドなどと比べても少ない数字となっている。現地市場で牽引力を得るため、Freelancerは、間もなくインドネシア国内でオフィスを開設する予定だ。

記:バハサ・インドネシア(インドネシア語)のローカルサイトは数週間前にローンチしている。

追って、午後セッションの要点についてもここで取り上げたいと思っている。

【via e27】 @E27sg

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