シンガポールの高齢者の健康管理と安全に特化したヘルスケアアプリ「Silverline」

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「世の中には素晴らしいiPhoneやAndroidデバイスがたくさんあるのに、どうして新しいハードウェアを開発する必要があるのか?」

こんな思いから、シンガポールの公共への取り組みを行うスタートアップが、高齢者を対象にした専門的なアプリを開発している。このアプリは高齢者に寄付された中古の携帯電話にダウンロードし提供される。この取り組みはProject Silverlineと呼ばれ、同スタートアップはIndiegogoでクラウドファンディングキャンペーンを先日ローンチし、5万米ドルの資金調達を目指す。

Silverlineは、高齢者の健康管理と安全に特化した一連のアプリで(写真下)、大きなアイコンやわかりやすくシンプルな表現を使用している。このSilverlineの中には5つのアプリがあり、携帯の連絡先アプリにあたる「Connect」、薬を飲む時間などを知らせるアラーム機能を提供する「Well Being」、シンガポールの警察や救急車にワンタップで緊急直通電話がかけられる「Emergency」などがある。

これらのアプリは本来、iOS向けに作られているが、それよりも古い携帯電話、iPhone 3GSなどでも利用できるので、同スタートアップが期待する若年層からの慈善的な寄付で寄せられた再利用デバイスなどでもきちんと作動する。

Silverlineは、シンガポール国内の通信企業SingTelに支援されている。SingTelはすでに中古の携帯電話の寄付を数か月にわたって受け付けており、これらのアプリを搭載した携帯電話がシンガポールの高齢者のためのコミュニケーションのライフラインとして再利用ができるiPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4Sを募っている。

高齢者の安全

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SingTelがすでに支援し、同アプリもすでにiOS向けに構築されているので、「今なぜ、クラウドファンディングを活用しているのか」と、このプロジェクトを運営するスタートアップNewtonCircusのCiaran Lyons氏に尋ねてみた。

「クラウドファンディングで得られた資金の一部は、いくつかの巧みな外部デバイス、例えばバッテリーで動く加速度計に取り組むために活用されます。それによって、追加機能を提供することができます。ですが、いまのところ、すべてが新品のスマートフォンにもインストールすることができます。とは言っても、私たちは中古の方がいいのですが。」

「Silverlineでは、高齢者がアプリを気に入り役立ててくれるように1年半にわたり研究、試作の開発を実施するとともにユーザヒアリングを行なってきました。」

とCiaran氏は付け加えた。

今後はさらに、誰もがこれらのアプリを使えるように、Androidでの利用を可能にしたり、iTunes App Storeでの販売を行うための取り組みも進められている。さらにSilverlineは、転倒を検知できる個人の安全用アプリをテスト中で、また認知能力の低下を検知できるゲームも構築中だという。

高齢者に寄付された端末を使い続けてもらうために、SingTelは1000人に対して、音声・データプランを1年間無償で提供しようとしている。Ciaran氏は言う。

「シンガポールだけでも、ニーズはこれよりもはるかに大きく、しかも毎年成長しています。まだまだやるべきことはあるのです。」

ただ、SingTelのサイトでは、まだ中古のiPhoneが27台寄付されたにとどまっているようだ。よってこのプロジェクトは、シンガポールの最もニーズを抱えた市民たちにこのアプリを提供できるよう、端末を大幅に増やす必要がある。

Newton Circusは11名からなるスタートアップだ。様々な取り組みのために複数のソースから資金提供を受けているものの、ベンチャーキャピタル資金はまだ注入されていない。アメリカ、イギリス、香港、オーストラリアの登録チャリティ団体とともに、同じような電話寄付プログラムを作るべく活動している。

古いiPhone(3GS、4、4Sのみ)を寄付したいなら、こちらからどうぞ。また彼らの新しいクラウドファンディングページでお金の寄付もできる。両方することももちろん可能だ。

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【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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