グリーンテックのスタートアップSynapSenseが、データセンターの年間エネルギーコスト130万米ドル削減に成功

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Equinix

EquinixとグリーンテックスタートアップSynapSenseによって導入されたエネルギー効率化テクノロジーによって、データセンター冷却設備のコストを年間で170万シンガポールドル(130万米ドル)削減することができた。

クラウドコンピューティングは、企業やスタートアップが話題にしているバズワードかもしれない。だが、クラウドコンピューティングの取り組みを本当に動かしているのは、サーバークラスターとデータセンターを活用するPlatform Equinixなどのサービスによって運営されているインフラだ。

これに関する大きな懸念とは、もちろんエネルギー消費。それがクラウドサービスやデータセンターのプロバイダーが各社のエネルギーコストを削減しようとしている理由だ。

シンガポールで、Equinixは毎時間の電力消費量を800万キロワット以上節減し年間で170万シンガポールドル(130万米ドル)を節約したと報告している。これはSynapSenseとの提携によって実現したものだ。 両社は昨夏、Singapore Infocomm Development Authority(シンガポール情報通信省)によって「Green Data Center Innovation Challenge」の勝者として選ばれ、その後、 SynapSenseがEquinixとともにデータセンターの冷却効率化の研究を6か月間にわたって行っていた。

syapsense

Equinixは同社の「SG1 Cooling Energy Efficiency Project」にSynapSenseのData Center Optimization Platformを導入した。特に、このプロジェクトでは、データ設備を冷却するために必要なエネルギーの利用を最適化するために、リアルタイムの環境モニタリングとアクティブ制御を活用している。

SynapSenseのCEO、Bart Tichelman氏によると、同研究は両社の期待を上回ったという。

「シンガポール政府とEquinix社がデータセンターのエネルギーコストの削減で前例のない実績をあげる支援をするために、当社のData Center Optimization Platformを提供してEquinix社と提携することを非常に嬉しく思っていました。」

SynapSenseはアメリカ拠点のスタートアップで、データセンター設備のエネルギーコストを削減するハードウェア/ソフトウェア向けのソリューションを提供している。同社は2011年にシリーズCの資金調達で1600万米ドルを獲得し、総資金調達額を3950万米ドルにした。その資金調達の目的は同社の海外事業の拡大だった。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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