これは Startup Asia Tokyo 2014 の取材の一部だ。 東京で9月3〜4日に開かれた、Startup Asia Tokyo 2014 で、スタートアップ・ピッチ・コンペティション「Startup Arena」の優勝は、台湾の EZTABLE (易訂)に決定した。 これまでの関連記事 レストランの予約/決済プラットフォーム。ブランドやラグジュアリー・ブランド向けのダイニング・プログ…
4月4日~5日の2日間、アジア各国からスタートアップ、起業家、投資家が一同に集まるイベント Startup Asia がシンガポールで開催された。Startup Asia は、SD Japan のメディアパートナーでもある Tech in Asia が昨年からスタートさせ、シンガポール、ジャカルタ、バンドン(ハッカソン)と続いて、今回で4回目となる。以前のシンガポール郵便会社のホールから場所を変え…
4月4日~5日の2日間、アジア各国からスタートアップ、起業家、投資家が一同に集まるイベント Startup Asia がシンガポールで開催された。Startup Asia は、SD Japan のメディアパートナーでもある Tech in Asia が昨年からスタートさせ、シンガポール、ジャカルタ、バンドン(ハッカソン)と続いて、今回で4回目となる。以前のシンガポール郵便会社のホールから場所を変え、DEMO Asia が開催されたことでも知られる、シンガポールの学研施設 Biopolis に場所を移しての開催となった。
Tech in Asia は東南アジアに強いメディアだが、Startup Asia においては、西はイスラエルから東は日本まで、東南アジアの若くて人口の多い市場を狙うスタートアップが集まってくる。日本でもスタートアップのイベントはいくつか開催されているが、いずれも国内のユーザをターゲットにしているため、海外に活路を見出す日本のスタートアップにとっても、Startup Asia は手軽で効率のよい露出機会の場となっているようだ。
もともとはファッションEコマースサイトとしてスタートしたが、URLが Lots of Buttons であったことから、その利点を活用してボタン専門サイトにピボットした。ボタンを販売するサイトは競合が居ないため、ビジネスを順調に伸ばしている。注文されたボタンは、世界のボタン生産量の60%が作られる、中国浙江省橋頭鎮の工場から直送される。
すべてのスタートアップのピッチが終わった後、優勝者が発表された。香港のスタートアップ Lots of Buttons だ。審査員が4人全員投資家だったということもあり、革新的なスタートアップというよりは、確実に利益を出して成功できそうなスタートアップが選ばれたというのが私の感想だ。
Startup Asia のスポンサーには多くの日本企業が名前を連ね、会場にも多くの日本スタートアップが足を運び、そして、ピッチ・セッションの審査員も日本人が半数を占める状況だったが、日本から登壇したスタートアップは残念ながら20社中一つもなかった。ただ、Cinnamon のような事例を見ると、この種の国際的なピッチ・セッションでは、オリンピックのように国別対抗のような要素を聴衆は期待するものの、そもそも従来からある「日本のスタートアップ」というコンセプト自体がもはやナンセンスなのかもしれない。