データのバックアップをビッグデータ分析に活用ーーDropMySiteが新機能Email Insightsをリリース

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2013.6.14

dropmysite.com_logoシンガポールに拠点を置く、ウェブサイト/電子メールのデータ・バックアップ専門スタートアップ DropMySite については、本サイトでも何度か取り上げている。同社の CEO John Fearon も、これまでに数度、ゲスト寄稿してくれている。

その DropMySite が、電子メールのバックアップ機能を利用する企業向けに、Email Insights というサービスをリリースした。この機能によって従業員のメール利用状況を可視化し、ビッグデータ分析した結果を企業経営の判断に役立ててもらうことを意図している。

現在、Email Insights を使って実現できる機能は次の通りだ。

  • ・従業員と連絡のある取引先担当者の把握(サーバクラッシュや、当該従業員の退職によって、取引先の連絡先が失われることを防ぐ)
  • ・個人的な連絡に使われたメールの特定(個人的な連絡に使われる時間の浪費、データ漏洩を防ぐ)
  • ・電子メールの効果測定(電子メールの送受信量と、仕事のパフォーマンスの比較)
  • ・特定の議論がなされたメールを探しやすくするためのフィルタ機能

email-insights

同社は Email Insights リリース後もさらなる開発を続けており、将来的には、不正、データ漏洩、社員の退職、社員の不満などを事前に察知し、予防を促す機能にまで進化させるようだ。本機能は電子メールのバックアップ・サービス「Dropmyemail」の一部として提供され、30日間の無料トライアルが利用可能だ。

セキュリティやバックアップという defensive なソリューションは、基本的には必要だから導入するという種類のもので、そこに大きな付加価値を求める必要はなかった。つまり、コストにはなれど、プロフィットは生み出さないという考え方だ。しかし、バックアップをビッグデータ分析に流用することで、offensive なソリューションとなり、そこには付加価値が生まれる。売上を生み出すリソースに成りうるから、それに要するコストを、企業は前向きなお金の使い方と捉えることができるわけだ。このように、今持っているアセットに対して、視点を変えて臨むアプローチは、地道で地味なサービスを提供するスタートアップが、新しいビジネスを模索する上で大いに参考になるだろう。

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