韓国のゲーム・スタートアップPlayneryが、新作Mother of Mythの世界リリースを前に約2.9億円を資金調達

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韓国のゲーム・スタートアップ Playnery は11月27日、JAFCO Asia から30億ウォン(約2.9億円)を資金調達したと発表した。

同社は2011年10月に設立され、その一年後となる2012年、Softbank Ventures、Qualcomm Ventures、韓国の Stone Bridge Capital(스톤브릿지캐피탈)から40億ウォン(約3.9億円)を資金調達している。現在の社員数は45人で、約2年かけて開発したゲームタイトル Mother of Myth のローンチを1ヶ月後に控えている。

モバイルゲームの寿命はせいぜい1年、そのゲームを開発するのに2年を要したというのは、いささか奇妙に聞こえるかもしれない。ゲームエンジンを一つ作るには、ゲームそのものを作るのに加えて、時間と人材を投入する必要があるため、効率を上げるためには、他社のゲームエンジンを借りて開発し、リスクを下げることが一般的だ。その結果、今日では、いわゆるモバイルゲームが多作時代に突入している。

しかし、Playnery の判断は違った。他社の動きを横目に、数十年後にも競争力を維持できる技術を確立しなければならないと確信、やや不合理に聞こえる Playnery の事業計画を聞いた投資家たちも、独自開発のゲームエンジンに実装されたゲームの試作品を目にして、Playnery が描こうとする未来を確認することができた。

Playnery は、これまでに世界でPCオンラインゲームの開発を成功させたベテランが集まって開発している。モバイルプラットフォームで、独自のゲームエンジンを開発した点が評価され、資金調達を成功させた。Playnery のゲームエンジンとハイクォリティの3Dグラフィクス、マルチプラットフォームに対応した Mother of Myth の開発を成功させるに至った。

シンプルゲームを多く出すのではなく、大作を多く出すこと。急速に変化するIT市場の熾烈な競争の中で、Playnery はその戦略に忠実だ。今回のシリーズBラウンド資金調達を受けて、同社は Mother of Myth を世界にリリース、サービスを展開する。そのために、世界的なゲームパブリッシャーと日中韓3カ国での配信ライセンス契約を締結した。

(訳注:ゲームパブリッシャーの名前については本稿に言及が無いが、昨年提携を発表している Zynga と推測される。なお、当初リリースは2013年夏が予定されていたが、開発スケジュールの遅延により、2013年12月のリリースとなった。)

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

【原文】

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