放課後の個別指導サービスを提供するTAL Education(学而思教育)が、育児ポータルのBabytree(宝宝樹)に約2500万米ドルを出資

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Babytree

幼稚園生から高校生までを対象に放課後の個別指導サービスを提供し、以前はXueersi(学習有意思)として知られていたTAL Education(学而思教育、NYSE:XRS)は、育児ポータルのBabytreeに1億5000万元(2479万米ドル)の戦略的投資を行うことを発表した。Babytreeは前回までの投資ラウンドでトータル2000万米ドルの資金を調達している。

Babytree(宝宝樹)を買収したことで、TALは未就学児までも対象顧客に含めることが可能になった。同社は昨年、教育サイトのKaoyan.com(考研)を5000万元で買収している。

Babytreeは、母親や育児に関する情報提供サービスを行う中国有数のコミュニティーサイトで、前のGoogle中国で幹部だったWang Huainan(王懷南)氏とEachNet(易趣)の元共同設立者のShao Yibo(邵亦波)氏によって2007年に共同で設立された。

同社は、乳幼児の育児や健康に関する総合的な専門情報を提供している。さらにBabytreeは、乳幼児や母親向けのサイトのBabytree.comで、未就学児向けの教育ブランドのMika(米卡)や7つのモバイルアプリを運営している。また、Babytreeはハードウェア企業と共同で妊婦向けのスマートウォッチとスマートフォトフレームを開発し、ローンチしている。

同社は国内460都市にまたがる2000万人の登録ユーザを獲得したとしている。同社が公開したデータによると、月間ページビューは8000万回以上に達し、中国で子供を持つネット市民の80%以上をカバーしているという。

昨年いくつもの教育スタートアップが資金を調達して以来、中国ではオンライン教育がホットな話題になっている。Alibabaをはじめ、Tencent、YYもすべてこの業界に参入している。

出会い系サイトJiayuan(世紀佳縁)の設立者であるGong Haiyan(龔海燕)氏は、オンライン英語学習サイトを通じて教育市場に参入する決意を固めたが、Ladder(梯子)のローンチにより幼稚園生から高校生向けeラーニングプラットフォームにシフトしつつある。英語学習サービスの51Talk(無憂英語)は昨年2ラウンドの資金調達を完了した。

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