P2P貸出プラットフォームRenrendai(人人貸)がTrustbridge Partners(摯信資本)主導のラウンドで1億3,000万ドルを調達

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ピアツーピア貸出サービスを展開するRenrendai(人人貸)の親会社であるRenren Ucredit(人人友信)は、Trustbridge Partners(摯信資本)が主導するシリーズA資金調達ラウンドで、Trustbridge Partners(6500万米ドル)と非公開の投資家(6500万米ドル)から合わせて1億3000万米ドルを調達した(中国語記事)。エンジェル投資は2010年にHonghe Venture Capital(弘合投資基金)から調達している。(アップデート:Renren Ucreditは本件について1月9日に公式発表した。)

Renrendaiは2010年のローンチの際にはLending Clubに似たオペレーションモデルを採用しており、主にオンラインマイクロクレジットビジネスにフォーカスしていた。同社は2012年にオフライン貸出サービスのUcredit(友信)と統合した。

同社発表のデータによれば、Renrendaiの売上は2013年上半期に前年同期比276%増と急増し、2013年8月時点で10億元(1億6520万米ドル)に達した。

P2P貸出プラットフォームは2013年11月以降、投資家や起業家の間で関心を集めてきた。P2P貸出プラットフォームのYouli(有利)は主にオフラインのマイクロクレジット企業と協力しており、SBCVC(Softbank China Venture Capital/軟銀中国資本)から何千万米ドルという資金を調達してきた。主にファイナンス保証会社と協力しているItouzi(愛投資)もまた投資家と交渉中だ。

P2P貸出業界にとって2013年は混沌とした1年であった。Dianrong(点融)、Renrendai、Youliといったいくつかの企業は膨大な資金の注入を受けた一方で、70以上のP2Pサイトが昨年閉鎖されたと、Wangdai Zhijia(網貸之家)のデータが伝えている。

2年経過観察したのち、政府は今年にもP2P業界に関する法律を制定するとみられる。競争の激化と厳しくなる規制を受けて、2014年には多くの企業が撤退を余儀なくされ、その結果、市場シェアはトップ企業により独占されることになるであろう。ベンチャーキャピタルが昨年後半にトップ企業に資金を投入するようになったのは、そのような背景があったと思われる。

【原文】

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