15歳の少年が3Dプリンターでプロトタイプ開発、スマートフォンを聴診器に変えるケースを発表

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スマートフォンを聴診器にして心音データを保存できるスマートフォンケース「Steph IO」を15歳の少年が開発した。このケースのプロトタイプは、MakerBot Replicator 2という3Dプリンターで、たった2週間で作られたという。ちなみにこの3Dプリンターは開発者のスーマン君(Suman Mulumudi)の父親が彼に買い与えたものだ。

「Steth IO」は、心音を検知・記録し、専用アプリで心音波形を表示する。振動板を装備し患者の低周波音を感知、チューブからマイクに音を送ることで、スマートフォンを効果的に聴診器にするというものだ。

心音をクリアに記録し、心音データを視覚化することができるのでより正確な診断を可能にする。また医者が患者を訪問することなく、ネットワークを通じて心音データを送信することで、遠隔医療への活用も期待される。

スーマン君の父親は循環器専門医として日常的に医療の現場で聴診器を使用していたが、従来の聴診器を使った方法では心拍の状況を知るには聴覚に頼るしかないという悩みがあった。父親のこの話がきっかけで、彼はこの課題を解決すべく「Steth IO」開発に取り組んだという。

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しかもスーマン君は、Stratoscientificという会社を立ち上げ、米国食品医薬品局への認可を申請し、さらに特許まで申請し、ベンチャーキャピタルからの出資を模索しているというから驚きだ。

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