運動する人のためのフィットネストラッカーとしてのスマートウォッチは様々なプロダクトが登場しているが、シニア向けで介護用途のものが登場した。
「CarePredict Tempo」は(例えば)年老いた親に身につけてもらい、何かあったらその子供や介護人にアラートを飛ばし、即座に様子を確認できるというものだ。
腕時計型のデバイスの中にはモーションセンサーと位置センサーを搭載、歩いているか、走っているか、座っているか、立っているか、寝ているか、そして居場所を検知し、装着者の生活ルーティンを記録する「リズムジャーナル」を自動的に作成。装着した人のアクティビティの状況をいつでもWEBサイトから確認できる。
例えばリビングルームで短時間動かなくなったならソファで昼寝をしていると認識されるが、普段の「リズムジャーナル」より長いこと動きが無いようだったら気をつけるべき状態として認識され、あらかじめ設定された監視者(例えば子供や介護人)へアラートが飛ぶようになる。また何らかの理由で接続が途絶えるなどしたら、Eメールやテキストメッセージ等でアラートが飛ぶ。
「CarePredict Tempo」はスマートウォッチ型のデバイスのほかに、家の中のロケーションを把握するためにネットワークにつながった「ビーコン」も設置する必要がある。
現在アメリカでプレオーダー中で、価格は169ドル、モニタリングサービスは別途毎月15ドル。
装着した人を24時間監視するようなデバイスだが、高齢化社会においては遠隔介護の必要性は益々高まるだろう。装着者と監視者の信頼関係が保てるのならとても有用なデバイスに思う。
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