「キューブ」の置き方を変えるだけで明かりをコントロールできるデバイス「m!Qbe」が、クラウドファンディングサイトのIndigogoで資金調達を行っている。
m!Qbeは、iPhoneやiPadなどからアプリケーションを使って明かりの色や強さを自由にコントロールできる電球セット「Philips Hue」と連動する。
少し大きいサイコロのような見た目の「m!Qbe」は、モーションセンサーを用いて、置いた「面」の位置によって電球のオン・オフが出来たり、キューブ自体を動かしたりすることで明かりの色をコントロールすることが出来る。
例えば電源ボタンが描かれた面を上にしている状態は「明かりがオフ」、矢印が描かれた面を上にしてキューブをぐるぐる回すことで明かりの色を変化させる…といった使い方だ。
「m!Qbe」はこのキューブ単体では使えず、ネットワークと接続してルーターのような役割を果す「m!Base」等の付属品も必要で、明かりのカスタマイズを行うための専用アプリ「m!App」もある。将来的にはPhillips Hue以外のデバイスとも連動していく予定だという。
「おばあちゃんでも簡単に使える」ようなインターフェースを目指してこのキューブの形になったそうだが、記事執筆時点で、クラウドファンディングの目標額12万ユーロ(約1700万円)に対して、残り12日間で約11万ユーロしか集まっていないのでプロジェクトの達成の見込みは薄そうだ。
もともとPhillips Hueはスマートフォンのアプリを使ってコントロールできるものの、より直感的に操作でき、スマートフォンを使わず照明がコントロールできるこのアプローチは、開発者の目指す通り全年齢にわかりやすいインターフェイスだろう。
今回の成立は難しいかもしれないが、家電のスマート化が進む一方で、こうした「誰でも操作できる」インターフェイスの追求も1つの重要な視点と言えるだろう。
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