
国際協力団体オックスファム(Oxfam)が、3Dプリント用データを提供するプラットフォーム「MyMiniFactory(マイ ミニ ファクトリー)」と提携し、3Dプリンティングを活用したプロジェクトを開始した(PDF)。
このプロジェクトは、MyMiniFactoryのプラットフォーム上で、社会課題を解決するための3Dデザインを公募。応募されたデザインの中から優れたデザインデータは、社会課題が存在する地で活動するオックスファムのチームに送信される。その後、現地で出力され、実際の活動で試用されることになる。
データでデザインを現地へ、現地で出力し、試用を行い、そこで得たデータなどを元に改良を重ね、プロトタイピングを行っていく。プロダクトの機能や質が向上した後、量産化につなげるのが狙いだ。
最初のテストケースは、シリアの内戦からレバノン近郊に避難している難民のための、水の節約や衛生面の向上を目的とした手洗いシステムとなっている。
デザインしたデータを送ることで、必要な土地で出力し、使うことができるというのはFabLabなどでも言われてきたことだが、それを活かしたプロダクト開発というのは新しい手法だ。
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