エクスチェンジコーポレーション(ExCo)は7月30日、カードレスのオンラインペイメントサービス「Paidy」をローンチした。
ExCoは、これまでにさまざまなファイナンスサービスを提供している会社で、2009年からはソーシャルレンディングサービスのAQUSHをリリースしたことでも知られている。
Paidyは、オンラインショップで商品を購入する時に、クレジットカードの番号の入力やログイン、事前登録などの手続きなしで支払いができるオンライン決済サービスだ。消費者は氏名とメールアドレスのみで買い物ができ、支払いプランも一括払いから36回払いまで柔軟に選べることができるという。
支払いの仕組みは、Paidyが代金を店舗に支払い、のちにユーザに対して支払い請求を行うというもので、店舗にとって支払い不履行のリスクを軽減してくれるものだ。この方法によって購入プロセスがシンプルとなり、商品を購入するユーザも通常よりも簡単に商品を購入することができる。
すでに、海外の同様のサービスとして、スウェーデン発のKlarnaがある。Klarnaは、すでに北欧やドイツ、オーストリアなどヨーロッパにサービスを展開しているという。Klarnaは、購入プロセスを簡素化しスピードアップを図ったことで、店舗の顧客購入率が大幅に向上していると語っている。
また、ExCoはサービスのローンチと同時にArbor Ventures、サイバーエージェント・ベンチャーズなどから総額約3.3億円の資金調達を行ったとも発表した。同時に、求人も募集している。
海外では一部に広がりを見せている、カード情報いらずのオンラインペイメントサービス。まだまだ現金での取引が多い日本において、同サービスがオンラインペイメントに新しい動きを作るか、注目していきたい。
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