カードレスオンライン決済「Paidy」提供のExCo、三菱東京UFJ銀行と資本業務提携

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カードレスのオンライン決済サービス「Paidy」を提供するエクスチェンジコーポレーション(ExCo)は14日、三菱東京UFJ銀行と資本業務提携したことを発表した。この提携を通じた調達金額については明らかにされていない。ExCo はこれまでに、2014年に実施したシリーズAラウンドで330万ドル、2015年に実施したシリーズAラウンドの追加調達で500万ドル、2016年に実施したシリーズBラウンドで1,500万ドルを調達している。

ExCo は、メリルリンチやゴールドマンサックスなどで業務経験のある Russell Cummer 氏らの手により2009年2008年に設立。P2P 金融(ソーシャルレンディング)サービスの「AQUSH(アクシュ)」で事業を始め、2014年に Paidy をローンチした。Paidy の現在のユーザ数は75万人。

Paidy はクレジットカードが無くても、ケータイのショートメールサービス(SMS)や自動音声による認証コード発行で本人確認が実施され、オンライン購入実施後に、コンビニエンスストアや銀行振込で事後支払できるしくみだ。オンライン事業者にとってはクレジットカードを保持していない消費者を顧客として取り込める上、実際に資金移動は受注時に Paidy からの入金が確定するため売掛リスクが生じない。顧客にとっては、商品が届いてから入金ができるという点で E コマースにおいても安心感が得られる。

今回の提携を通じて、直近では、Paidy は三菱 UFJ ファクターの口座振替サービスを利用することにより、前出のコンビニエンスストアや銀行振込に加え、口座振替による支払手段の提供を8月1日から開始する。定期購入やサブスクリプション型のサービスの料金支払の利便性が格段に向上する形だ。また、コンビニエンスストアでの収納代行についても、三菱 UFJ ニコスと DeNA が共同出資する決済代行サービス会社ペイジェントのしくみを使ったものに移行する。

また、Paidy は既に一括払に加え分割払サービスに対応しているが、今後、三菱東京 UFJ 銀行が属する MUFG(三菱 UFJ フィナンシャルグループ)傘下のアコムと、商品購入にまつわるローンサービスでの協業を検討中としている。

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