
個人向け3Dプリンター市場も成熟がすすみ、特徴のある製品が出るようになってきた。今回紹介するORD Solutions社の「RoVa3D」も例に漏れず、なんと最大で5ノズル、つまり5つのフィラメントを同時に使って出力できる溶解積層(FDM)方式の3Dプリンターなのである。
通常、個人向けの3Dプリンターは単一のフィラメントによる、単色造形がほとんどだ。多くても2、3フィラメント程度が主流のように思える。この5フィラメントというのは、非常にユニークな機能といえるだろう。
さらに本機の面白いところは、素材として一般的なPLA/ABSだけでなく、PETTやナイロン、ポリカーボネートを扱うことができる。
また、その外観も特徴的で、5フィラメントを装備し、押し出し機を上部側面に備えた姿は、どう見ても3Dプリンターには見えず、まるで戦車のよう。おそらく設計者も楽しんでこの外観を作ったのではないだろうか。
最大造形サイズは約284 × 302 × 192mm 、最小積層ピッチは50ミクロン。
価格は1ノズル版が1,499カナダドル、5ノズル版が2,599カナダドルで、2014年末の配送を予定している。最初から5ノズルの製品ではなく、1ノズルの製品を買ってから、5ノズルに変更することも可能だそうだ。
既にKicksterterでは、当初の目標額である25,000カナダドルの4倍ほどである10万カナダドルを超えた支援額が集まっており、かなり人気が高まっている様子。カラフルな造形で差を付けるなら、注目しておきたい製品だ。
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