美容師が動画でカット技術を学べる教育プラットフォーム「hairstudy」がリニューアルして多言語化

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hairstudy-overhaul
リニューアル後の「hairstudy」

美容師や美容院向けのサービスの登場が増えています。mixiが運営するカットモデルが見つかる「minimo」、サロンモデルが簡単に見つかる「Coupe(クープ)」など。この度、リニューアルを迎えたのが、美容師に向けた教育サポートサービス「hairstudy(ヘアスタディ)」です。

1500軒3000人以上の美容師が学ぶ

美容師が動画を見ることでヘアカットの仕方を学べるhairstudyのサービス開始は2011年6月。個人向け有料プランは2,500円から3,700円までとリーズナブルで、特に地方などヘアカットに関するセミナーなどに参加する機会が少ない美容師やオーナー美容師などを中心に支持を得ています。徐々にユーザー数を伸ばし、今では約1500軒3000人以上の美容師が学ぶプラットフォームに育ちました。

hairstudyにアップされるケーススタディの動画数は120本を超え、累計再生回数は約150万回。ジュニアスタイリストが営業中の空き時間に動画をバックルームで見て営業後に練習したり、通勤時間中に予習や復習をしたり。法人向けプランもあるため、チェーン店には全社的にhairstudyを教育プラットフォームとして導入するようなところも。また、アメリカやオーストラリアなどで働く日本人美容師が、日本の最新トレンドを知るために見るといった様々な使われ方がされています。

マルチデバイス対応と多言語化のためリニューアル

今回のリニューアルの目的は、 スマホを含むマルチデバイスに向けたサイトの最適化と、世界展開のための多言語化です。美容師は労働時間が長く、閉店後や定休日にもセミナーなどが開催されるなど非常に忙しい職種。ちょっとした空き時間に効率よく勉強できるように、スマホでも直感的に使いやすくし、決済を含めて簡素化しました。1年ほど前から、韓国や台湾など東南アジアの美容師や、国外で仕事をする日本人美容師など海外ユーザーの利用が増えているのだと言います。

hairstudyを運営するakubiの代表取締役である鎌田健一さんは、美容専門学校を卒業後、都内で美容師として働き美、美容メーカーで営業職に就いた後にhairstudyを立ち上げました。

「美容師を辞める人が多く、その理由の一つに「勉強する機会がない」という地方の美容師の声を聞きました。当時、盛り上がりを見せ始めていた動画を活用すれば、もっと気軽にわかりやすく伝えられるだろうと感じました。私自身も元々美容師で、辞めてみて改めて美容師という職業の素敵だなと思い、その面白さを知る前に諦めてしまう人を応援したいと考えました」

日本人美容師のスキルレベルは世界一

「日本の美容師さんのスキルレベルは世界一、真似されるレベル」だと断言する鎌田さん。例えば、韓国の美容師の間ではセミナーに参加する文化が根強く、東京の有名美容師のスキルを学びたがる人も大勢いるのだとか。

今回のリニューアルを経て、今後はカラーやパーマ、アシスタントやオーナー向けなどコンテンツを多様化していく予定。また、日本を含む東南アジア全土で10,000人のプレミアム会員を作ることを目指しています。下記は、「カジュアルフェミニンに重×軽スタイルをつくる」と題された動画。hairstudyが世界中の美容師の技術向上にどう貢献していくのか、期待です。

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