ITプロフェッショナルに対して週2日〜の常駐案件を紹介するクラウドソーシング「ITプロパートナーズ」

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ITpro-partners

私たちの働き方は間違いなく多様化しています。一つの企業に所属して働く人もいれば、フリーランスで働く人、また週に決まった時間だけ常駐して働くスタイルをとる人も。エンジニアやデザイナーといったITのプロフェッショナルに限定して、この3つ目の「常駐で働く」案件だけを扱うクラウドソーシングが、「ITプロパートナーズ」です。

週2日〜の常駐の案件に特化

昨年9月4日にリリースされ、6ヶ月間でプロフェッショナルの登録数は1,400人を超えています。(2月24日時点)自分で新サービスを立ち上げる傍ら、時間を効率的に活用して収入を得たいと願うエンジニアに、週2日から自分のスキルを活かして働くことを可能にしています。一方の企業にとっては、優秀で即戦力となるITプロフェッショナルがスピーディに見つかるというメリットがあります。

ITプロパートナーズが既存のクラウドソーシングと異なる点は他にも。より広い職種や案件を扱うクラウドソーシングでは、案件の数は大量にあるものの、中から自分にマッチしたものを見つけるのが一苦労。ITプロパートナーズには、企業と双方の要望を汲み取ったエージェント経由で仕事のマッチング行われる仕組みがあるため、その心配がありません。2月にリニューアルし、今では個人が自ら案件に応募することも可能になりました。

継続希望の依頼率70%が示す人材の高いクオリティー

ITプロパートナーズで見つかる職種は、開発・デザイン・マーケティングなどIT系のスキルをベースとしたもの。また、週3回で月額50万円の案件など、募集案件の95%以上が成長企業による高単価な直案件です。前述のエージェントによる希望に合致した案件の紹介、さらには契約交渉や債権管理の代行といった利点も、スキル保持者にとっての魅力です。

現在、一度仕事を依頼した個人への継続希望の依頼率は70%を超えており、企業による人材への満足度が見て取れます。個人の登録に審査などは設けていませんが、登録者にはできるだけ直接会ってエージェントが目利きするため、面談後の案件の決定率は70%近いのだと言います。

カップル向けアプリ「Couples」などで知られるエウレカなども活用し、依頼後の「適切な人材のスピーディな確保」を評価しています。また、常駐というスタイルであるため、通常の派遣や業務委託に比べてよりチームの一員としてコミットするケースが見られ、発注者と受注者の継続的ないい関係が育まれています。

目指すは月間1000名の新規登録

運営会社エッセンスのITプロパートナーズ事業部は、かつて転職サイト「Green」の立ち上げに携わり、現在同社のCOOである木村直人さんなど当時のメンバー3名から成ります。ITの人材競争が激化する中、優れたエンジニアやクリエイターの採用に悩む企業は少なくありません。その一方で、起業や新サービスの立ち上げに挑戦する時間が欲しいと願う優秀なエンジニアが存在することに着目し、この2つをマッチングすることで新しい価値を提供しています。

これから1年でまず目指すのは、利用企業社数300社と案件数1,000件。また現在は1ヶ月で300名ほどの個人登録者数を、1年で月間1000名にまで持って行くこと。今後は、企業に対して人材のデータベースを公開し、エージェント経由だけでなく、企業側が必要な人材を検索してアプローチできるようにしていく予定も。また、より一層優秀で満足度の高い人材を獲得していくため、登録時に「Qiita」や「GitHub」などの情報をもとに独自のアルゴリズムで個人のスキルレベルを数値化していくことも検討しています。

「個人が組織に依存しない、自立した働き方を応援したい」という思いで立ち上げられたITプロパートナーズが、既ににぎわう日本のクラウドソーシング業界にどんな新しい風をもたらすのか。期待して見守りたいと思います。

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